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都電7001号「あかおび」リバイバルカラー車撮影&乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前回までの記事で、2014年6月に行われた都電荒川線荒川車庫での「路面電車の日」記念イベントを見に行った際のことを振り返りましたが、今回はそのイベントで一番長時間展示され、ある意味イベントの主役ともいえる存在感を示していた7000形7001号についての思い出を振り返ります。
この7001号は、2013年11月10日から、車体の塗装をそれまでのクリーム色地に濃淡のグリーンのストライプから、昭和30年代中盤から昭和53年の荒川線全面ワンマン化までの都電の標準塗装だった黄色地に赤帯の塗装を再現したリバイバル塗装を施して営業運転を開始した車両でした。
ちなみに、これについての当時のネットニュースを見つけたので以下にリンクを貼っておきます。

都電荒川線7001号車がレトロ塗装で運行開始|鉄道ニュース|2013年11月11日掲載|鉄道ファン・railf.jp
https://railf.jp/news/2013/11/11/153000.html

私はこの黄色地に赤帯の塗装の都電が都内各地を網の目のように走っていた時代には間に合っていませんが、都電に関する本などを通して身近に感じていた塗装でもあったので、この塗装のリバイバル車が登場したとあれば見逃すわけにはいかず、営業開始後1週間たった2013年11月17日にこの7001号の撮影と、上手くいけば乗車も楽しもうと出かけました。

この日はまず、西武園線の自宅から都電荒川線に乗りに行くには一番便利な大塚駅前停留所に向かいました。
10時半少し前に大塚駅前停留所に着いたはいいけれど、狙う7001号がどのあたりを走っているのか全く情報を持っていなかったので(確か、東京都交通局のHPには7001号の運転予定などは掲載されていなかったと記憶しています)、とりあえずしばらくターゲットがやって来るのを待つことにしました。
特に深く考えずに早稲田方面乗り場に出ると、ちょうどホームには早稲田行電車が停車していましたが、これは普通の7000形。別に急ぐ必要もないのでこれは見送りました。
その早稲田行が発車して数分後、次の早稲田行の接近放送が停留所に流れ、やがて姿を現したのは…
何と!いきなりお目当ての7001号の登場!
運行状況が読めない中でまあどこかで遭遇できればいいな、というぐらいの気持ちでいたので、まるで計算したようにほぼ待ち時間なしでやってきてくれるとは、かなりのサプライズでした。
大塚駅前は中間の停留所で停車時間も短いので、とりあえずホームに入線するシーンだけ撮影して乗車し、終点の早稲田へ向かいました。
ちなみにこの7001号、外観は変わっても車内はほかの7000形と特に変化はありませんでした。
1年半ぶりぐらいに乗る都電の乗り心地を味わうこと約15分で7001号は終点の早稲田に到着。
折り返しまでの時間は短いですが、その間に手早く7001号の駅撮りタイムとします。
荒川線で活躍していた7000形は、1978年の荒川線ワンマン化の際に車体を新製時からの正面2枚窓の旧車体から、角ばった正面1枚窓の新車体に載せ替えていて、7001号に再現された黄色地に赤帯という塗装が新しい方の車体に塗られるのは初めてでしたが、実際にこの塗装となった7001号を見ると、赤帯の太さや位置がちょうどいい感じで、全くと言っていいほど違和感は感じられませんでした。
そして、7001号の両方の前頭に「あかおび」と文字の入った特製ヘッドマークも掲げられていました。
ヘッドマークは、何だかステッカーかバッジにして販売してほしくなるような、ハッピーな気分にさせてくれるデザインのものでした。

わずか2~3分ほどの慌ただしい駅取りタイムの後、再び7001号に乗車して荒川線のもう一方の終点三ノ輪橋へ向かいました。
土曜日の11時前後という時間帯にしては利用客は多く、途中王子駅前停留所を出た後はラッシュ並みの混雑になった区間もありました。
そして早稲田から1時間弱で三ノ輪橋に到着。
早稲田に続き、ここでも折り返し時間を利用して7001号の駅撮りをしました。
三ノ輪橋停留所のホームは、この頃すでに昭和30年代を思わせるデザインに改装されていたので、まさにその時代の都電のカラーをまとった7001号は停留所の風景によくマッチしていました。

三ノ輪橋からもまた7001号に折り返し乗車。
三ノ輪橋発車時もそこそこの乗車率でしたが、進むほどに乗客は増え結構な混雑に。
土曜日の昼間はいつもこうなのか、それともたまたまこの日沿線で何か催し物でもあったのかはわかりませんでしたが、懐かしのカラーの都電にのんびり揺られて…というのとはちょっと違ったイメージの混雑ぶりでした。

そして、三ノ輪橋から約20分の荒川車庫前停留所で下車し、早稲田へ向かう7001号を見送りました。
この日はその後もしばらく、都電の乗り鉄や撮り鉄を楽しみましたが、7001号は昼過ぎには荒川車庫に入庫したのか、午後は姿を見ることはできませんでした。

都電7000形は、2000年代中盤頃から新形式社の投入などにより引退が始まり、新形式車7700形に再改造された車体が流用されたり豊橋鉄道に譲渡されたり保存されたりしたものを除けばすでにほぼ全車が解体されたようですが、7001号は営業運転を終了した後も解体を免れて荒川車庫で保管されていたようで、今秋日曜日(25日)に行われる今年の路面電車の日イベントでは6年ぶりに参加者の前に姿を現すとか。
現在の塗装がどうなのか個人的には興味あるところですが、できれば荒川線の歴史を知る車両でもある7001号は何らかの形で保存してほしいものです。
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