SSブログ

【鉄道イベントの思い出】関東鉄道下妻駅「気ままに☆七夕撮影会」(2012年) [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
先日、例によって鉄道関連のネットニュースをチェックしていたら、こんな記事を見つけました。

関東鉄道キハ310形、7月に引退 国鉄車改造し常総線で46年 HM掲出も | 乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/126391

関東のローカル私鉄ということで、6月末で引退するJR東海のキハ85系よりも注目度は低いかもしれませんが、それでも40年以上にわたって活躍してきた車両の引退なので、地味ながら一つの歴史の節目ということになるのでしょう。
さて私はこのキハ310形には一度も乗車したことはありませんが、10年ちょっと前に関東鉄道常総線の下妻駅で行われた小規模な鉄道イベントで展示された同形式を撮影したことがあります。
その時のことは1年弱前にこのブログにも書いたことがありますが、今回このキハ310形が引退するということで、そのイベントのことを改めてもう一度振り返ります。

2012年7月7日、取手と下館を結ぶ関東鉄道常総線の乗り鉄&撮り鉄に出かけました。
その主な目的は、この日同線の途中駅下妻駅の構内で行われた「きままに☆七夕撮影会」と題したイベントで、鉄道雑誌かどこかの鉄道系サイトでこのイベントの開催を知ったので普段あまり乗る機会のない常総線の乗り鉄を兼ねて行ってみることにしました。
この日のお昼少し前の守谷駅から常総線の乗り鉄はスタート。
途中の水海道駅で列車を乗り継ぎながらイベントの行われる下妻駅へ向かいました。
12:30に下妻駅に着くと、島式ホームの反対側(上り水海道・取手方面)の線路すぐ隣のの側線には、このイベントの主役(というか唯一の展示車両)であるキハ310形313+314の2両編成が停車中で、撮影会といっても定期列車の発着する線路のそばなので線路レベルまで下りての撮影はできず、主に上りホーム上から撮影するというスタイルで行われていました。
関東鉄道キハ310形は、国鉄の気動車キハ10系の台車やエンジン、走行機器類に新製した3扉ロングシート仕様の車体を組み合わせて製造された車両で、気動車では珍しい2両1ユニットの編成を組んでいたり、前面の形状や両開きの3扉が配置された側面の窓配置など、パンタグラフをつければ電車と見間違えそうな車両でした。
展示されていた2両の塗装は、上半分クリームと下半分オレンジのツートンカラーという、かつての関東鉄道の標準職になっていて、この塗装もある意味電車っぽさ?を引き立てていました。
ホームからの撮影ということで、到着したらすぐにでも撮影に入ることができる状態でしたが、私は常総線のフリー切符を持っていたこともあり、まずは一旦改札を出て駅構内を跨ぐ跨線橋から眼下のキハ310形を撮影することにしました。
私が跨線橋上から撮影していると、前面を見ることのできる(撮影できる)取手側に連結されたキハ314では、ちょうどヘッドマークの交換作業が行われていて、「急行 つくばね」と書かれたヘッドマークを装着する作業を近距離で眺めたり撮影したりすることができました。
急行「つくばね」といえば、私は国鉄時代に上野ー水戸間を東北・水戸線経由で結んでいた451系や455系交直流急行形電車による電車急行しか知りませんでしたが、乗り鉄から帰宅後に調べるとこちらの「つくばね」は、1987年3月31日に廃止された筑波鉄道がかつて関東鉄道筑波線として営業していた時代に運転されていた列車だそうです。
ちなみにキハ310形が筑波線やつくば鉄道で運転されたことはどうやらなかったようで、このヘッドマークを掲げた姿はある意味かなり貴重なものでした。

ヘッドマーク交換作業の完了を見届けて再び改札内に入り、上りホームからの撮影を始めました。
2両の停車位置の関係で、取手側のキハ314の側からしか撮影できず、下館側のキハ313は側面しか写らない構図での撮影を余儀なくされましたが、それでも架線柱や架線の影など邪魔物のないすっきりした写真が撮れるのも非電化路線ならではです。
下妻駅の駅舎やホームにはこの日のイベントを告知するポスターも掲げられていました。
ポスターにはこの日キハ314に掲出されたヘッドマークのデザイン一覧も掲載され、さらにホームでは筑波鉄道のさよなら列車で掲げられたものなどの実物ヘッドマークも展示されていました。

私が下妻駅で撮影を楽しんでいた40分ほどの間、私と同じようにホームからキハ310形を撮影していた人があまりいなかったのは意外でした。
人気の高いJRや大手私鉄の車両と違い、どちらかといえば地味なローカル私鉄の気動車ということで注目度があまり高くなかったのかもしれません。
そのおかげで、大勢の撮影者で賑わう撮影会イベントに慣れている身からするとほとんど殺伐とした空気もなくまったりしたムードの中撮影できたのはよかったです。
これも小規模なイベントであったことや、2012年時点ではキハ310形は特段引退を控えていたというわけでもなかったことが理由かもしれません。

今回、最後まで残っていた315号+316号の編成の引退によってキハ310形は常総線での46年の活躍にピリオドを打つことになり、記念ヘッドマークを掲げての運転も行われるようです。
11年前とは違い、多くのファンに見送られての最後ということになりそうです。
私もせっかくなので最初で最後のキハ310形乗車に出かけたいところですが…
平日にしか定期運用がないというのがちょっとネックなんですよね…
nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 8

コメント 2

あおたけ

大幅な改造は受けているものの
国鉄気動車の名残りが感じられる関鉄のキハ310、
引退してしまうのは惜しいけど
よく令和の時代まで走り続けましたよね(´ー`)
ツートンカラーの復刻色は私も何度か
撮影に訪れました☆
これで関鉄の元国鉄型気動車は常総線からは消えて
竜ケ崎線のキハ532だけになってしまうのかな?
by あおたけ (2023-06-23 06:45) 

gonana

あおたけさん、こんばんは。
関東鉄道キハ310形、キハ10系としての製造から数えると還暦を優に超える年数走り続けていましたから、地味ながらかなりの長寿車両だったことになりますね。
クリームとオレンジのかつての関東鉄道標準色の塗装も、気動車らしくて好きでしたね。
by gonana (2023-06-23 23:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。