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40年前の西武山口線の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今回はまず、例によってネットで見つけた鉄道の話題から。
「KATO」のブランド名でNゲージとHOゲージの鉄道模型を製造・販売している関水金属が、埼玉県鶴ヶ島市に建設を進めている新工場と、その敷地内にオープンさせる「KATO Railway Park」の概要が先日発表されました。
詳細は下記のリンク記事からどうぞ。

元西武の“おとぎ電車”復活! 各地のナローSLも集結「KATOのレールパーク」全貌あきらかに | 乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/127050

このレールパークの計画は数か月前に別のネット記事で知りましたが、なかなか楽しい施設になりそうです。
しかも、そこで保存されるのがJR・私鉄などの標準軌(1435㎜)または狭軌(1067㎜)規格の車両ではなく、「ナローゲージ」と呼ばれる線路幅が762㎜または610㎜の車両というのが他の鉄道系の展示施設にない面白さでしょう。
また敷地内に敷設される「関水本線」では一部の保存車両が実際に走行する姿も見られる(乗車も?)ようで、これは鉄道ファンだけでなく家族連れなどにも人気のスポットになりそうです。
レールパークの完成は来年度だそうで、私の住んでいる市からも近いので、オープンしたらぜひ行ってみたいものです。

ところで、このリンク記事に掲載されている保存車両のリストを見て、個人的に興味を惹かれたのが、かつて西武鉄道の山口線で活躍していた蒸気機関車と木造客車、さらにこれも同線で走っていた蓄電池機関車と遊覧客車(通称「おとぎ電車」)。
蒸気機関車と木造客車は記事にもあるように北海道で静態展示されていたことは知っていましたが、「おとぎ電車」が機関車・客車ともまだ残っていたとは驚きました。

西武山口線といえば、現在は「レオライナー」という愛称を持つ、純然たる私鉄としては唯一の新交通システムの路線となっていますが、1984年5月までは関東でも唯一のナローゲージ(軌間762㎜)の鉄道路線でした。
西武山口線の詳細は下記のリンクをご覧ください。

西武山口線 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%AD%A6%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%B7%9A

現在では西武園ゆうえんちへのアクセス手段の他、ベルーナドームでの野球やイベントの観客輸送、さらには通勤通学輸送も担う西武山口線ですが、ナローゲージ鉄道だった頃の同線は西武園ゆうえんちと、隣接していたテーマパーク「ユネスコ村」を結ぶ遊覧鉄道といった目的にほぼ特化した路線でした。
そして、その当時の西武山口線で走っていたのが、このほど「KATO Railway Park」で保存されることとなったSLと木造客車による列車、そして「おとぎ電車」というわけです。

SL列車には、私も小学生時代に西武園ゆうえんちとユネスコ村に家族で行った際乗車経験があります。
私が載った当時のSL列車は、台湾の製糖会社で運転されていた小型SL(このたび保存されることになった532号の他、ほぼ同型の527号もありました)が、岡山県のローカル私鉄で走っていた木造の客車を牽引するスタイルで、春から秋にかけての休日を中心に運転されていました。
私たち家族は、確か西武遊園地駅から乗車したのではないかと思います。
SL列車に乗るために駅に向かうと、ホームにはすでにSLが朱色に白帯の塗装の客車(何両編成だったかは覚えていませんが、おそらく3~4両ぐらいと思われます)を従えて停車していました。
ドアのないオープン構造のデッキから車内に入りました。
客車の座席の形状がどうだったかの記憶はありませんが、レール幅の狭い車両だったのでロングシートだったのかもしれません。いずれにしても、乗車中はナローゲージとはいえ初めて乗るSL列車の走行音や乗り心地、そして自然豊かな沿線の風景をたっぷり楽しむことができて嬉しかったのを覚えています。

一方、「おとぎ電車」は、「電車」とはいっても実際は蓄電池式機関車が客車(トロッコ客車タイプのものと密閉型のものとがあった)を牽引して走るスタイルでした。
残念ながら私はこちらの方には乗る機会がないままでした。まだ子供だった私としては、SLもいいけれどより楽しそうなおとぎ電車にも乗りたかったので残念でしたが、「KATO Railway Park」ではこの「おとぎ電車」が動態保存されるということで、思わぬ形で40年越しに乗車するチャンスに恵まれそうで楽しみです。

西武山口線がナローゲージ鉄道から新交通システムへ転換してもう40年近く経ち、かつて同線にSLや「おとぎ電車」が走っていたことを知らない人もかなり多くなっていますが、「KATO Railway Park」にそのどちらもが保存されることになったのを機会にそうした歴史にスポットが当たる日が来るかもしれませんね。
とにかく来年度の「KATO Railway Park」のオープンを楽しみに待ちたいものです。
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