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障がい者向けグループホームの体験入所 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
実はこの週末、私の自宅から車で10分ほどのところにある障がい者向けのグループホームに1泊2日で体験入所してきました。
私は今、実家に母親と2人暮らしをしていますが、母親も高齢になり、今後いつ何が起きてもおかしくない状況でもあるため、視覚障がいがあり一人暮らしには何かと制約や不自由さがある私の将来を考慮し、今後の入居も見据えて障がい者向けグループホームへの短期入所(ショートステイ)の体験をすることになりました。

土曜日(10日)の朝10時少し前にホームに到着。
さっそく職員の方がショートステイ利用者用の部屋へ案内してくださいました。
部屋の広さは6畳ほどだそうで、車いすが操作しやすいように入口周辺や通路がかなり広くとられています。
部屋の中にはクローゼットとベッド以外特にこれといった設備はなく(もちろん冷暖房はありますが)、テーブルやいすがないのは1泊だけとはいえちょっと不便でしたが、このあたりはあくまでも短期入所の人のための部屋ということで、部屋の中でバリアなく移動できることを重視してこのようになっているのかもしれません。
今回、本格的に入所をしている人のための部屋を案内していただく機会はありませんでしたが、そういった部屋では利用者さんそれぞれがテレビなどを持ち込んだり生活に必要なものを揃えたりして過ごしているようです。
その後、ホームの中をよく利用する場所を中心に案内してくださいました。
ホームの建物は2階建てで、男性は1F、女性は2Fと生活エリアが完全に分かれ、建物への入り口も男女で別になっています。
職員の方に誘導していただきながら、三度の食事の場所になったり利用者同士の交流の場になったりするリビングや、トイレ、洗面所、ふろ、洗濯機や乾燥機(今回は使いませんでしたが)などの配置を知ることができました。ただ、さすがにたった一度だけでは頭の中に建物の脳内地図を描ききることはできないので、ここは今後ショートステイの機会を重ねながら徐々にやっていくしかないでしょう。
そしてホームでの最初の食事になる昼食の時間となりました。
12時頃に職員の方が部屋に呼びに来てくださり、食事場所のリビングへ誘導してくださいました。
他の方はどうなのかはわ確認できませんでしたが、私の場合は食事は職員さんがテーブルの私の席まで直接運んでくださり、一つ一つメニューの名前と食器の位置を教えてくださいました。
メニューは鯖の塩焼きにブロッコリーの和えもの、煮ものにご飯とみそ汁でした。
食器はほとんどがプラスチック製で、最初はちょっと違和感もありましたが、これはおそらく落としたりして破損したり事故につながるリスクを回避する目的や、障がいのために食器の扱いに困難のある人を考慮して軽い素材にしたのかもしれません。
食べ終わると、人によっては返却口に自分で食器を運ぶ人もいるようですが、私の場合はテーブルに残したままで職員の方に片づけをお願いしてしまってよいということでした。
昼食の後は、正直なところこれといってすることもなく、持参していったポケットラジオや録音図書のプレーヤーでラジオや録音図書を聴いて過ごすのが部屋での時間のほとんどの過ごし方でした。1泊ということでノートPCも持って行かなかったので、暇といえば暇でしたが、まあたまにはこういう日もありかなと。
16時頃には、いつもよりはかなり早い入浴となりました。もっとも、ホーム全体の入浴時間がこんなに早いというわけではなく、たまたま今回の私の場合は誘導を担当してくださった職員の方のスケジュールの関係で早めの入浴となりました。
ただ実際には、午前中にお風呂場を案内してくださったときに、脱衣場や浴室のいろいろな備品などの配置や操作方法を聴いていたので、それがだいぶ生きてほぼ自力で脱衣から湯船につかり体を洗って再び服を着るまでの動作をトラブルなく終えることができました。
夜は消灯時間がきっちりと決まっているというほどでもなく、22~23時頃には何となく人の動きもなくなって静かになる…という感じでした。昼間かなりのんびり過ごしたせいもあるのか、初めのうちはなかなか眠れませんでしたが、そのうちいつの間にか爆睡していました。
翌朝は7時に朝食となりました。食事前に体温測定や血圧測定があるのは、コロナ対策もあるのでしょうがそれだけ健康面でのサポートもしっかりしているということなのでしょう。
そして、10時前に家族が迎えに来て、初めてのグループホーム体験は終わりました。
あくまでも立った1泊2日という短い期間での初めてのショートステイということで、まだまだホームでの生活の流れを理解できたというものでもないし、他の入所者の方とも何人かあいさつを交わしただけで本格的な交流ができたわけでもありません。
でも、今後もしこうしたグループホームで暮らすことになった時のためのイメージトレーニングにはなったかなという気はします。

今のところ、今すぐ生活の拠点を障がい者向けグループホームへ移す予定があるわけではなく、仮にそうなったとしても実際に移るとなればかなりの準備が必要になりそうです。
ただ、そのような日がいつ訪れるかわからない中で、今後もショートステイを何度もして少しずつホームの雰囲気に慣れていきたいと思っています。
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読めた方がいいのはわかっちゃいるけど [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:買ったはいいけれど使わずにいるもの

先日、部屋を片付けていて久しぶりに発掘(?)したものの一つに、私が視覚障がい者となり、埼玉県にある国立障碍者リハビリテーションセンターで歩行訓練などの自立訓練を受けている時に点字を覚えるために購入した、点字を打つための用具と、その後購入した点字を勉強するためのテキストがあります。
このうち、点字を打つための用具は、点字を打つ際に使用する台(点字板や点字を打つのに使う針状の特記のついた「点筆」、それに専用の用紙などの一式がそろっています。
また、テキストの方は、障碍者リハビリテーションセンターでの訓練を修了してしばらく経った後に、点字を忘れないように時々練習しようと購入したものでした。

私が障碍者リハビリテーションセンターで点字の訓練を受け始めた頃は、センターの備品の用具を借りて訓練を受けていましたが、訓練を終えた後も何かと点字を使う場面はあるだろうと考えて自前の用具を揃えることにし、訓練でも使うようになりました。
自立訓練を受けていた頃は、訓練以外の空き時間にも点字を打つ自主練習を時々するなどして、自分でも少しずつ点字を覚えることができている実感を味わいながら点字の練習をしていましたし、点字を読むほうの能力も少しずつついてきた感じでしたが…
訓練を修了して自分の打った点字を誰かに見てもらい打ち間違いなどを指摘してもらったりするチャンスがなくなると、どうも点字練習のモチベーションが保てなくなる感じがし、次第に点字を打つ練習をすることもなくなっていきました。
そして何より、日常生活で点字を使う必要性がほとんどないというのも理由の一つです。
私が視覚障がい者になった頃には、パソコンもスマホも音声読み上げなどを駆使してそれほど不自由なく使えるようになったし、本も録音図書や対面朗読などを利用することで点字が読めなくても楽しめるものが増えています。
そのようなわけで、だんだんと点字用具も机の引き出しにしまったままという状況になっていきました。
ただ、せっかく自立訓練で点字を学ぶことができたのにこのまま使わずに忘れてしまうのではもったいないので、もう一度点字を学び直すために初心者向けの本を購入して勉強を再開しようとしましたが…
やはり点字の勉強は目が見えて点字の知識のある人と一緒にやらないと難しく、これも挫折してしまっています。
世間一般では、視覚障がいのある人はみんな点字が読める、というイメージがあるようで、かく言う私も見えていた頃はそうでした。
しかし、実際に私が視覚障がい者になってみると、特に私のように大人になってから視覚障がいを持つようになった人の中には展示が読めないという人も多いようです。
これは先ほども書いたように必ずしも点字に頼らなくても一定レベルの生活は遅れるようになったことが大きいですが、やはり視覚特別支援学校(以前の盲学校)でしっかり点字を勉強してきた生まれつき、あるいは幼少時からの視覚障がい者の人と、私のように大人になってから展示を勉強した人の間ではどうしても点字を使いこなし、読みこなす能力に大きな差ができてしまうのかもしれません。

ただ、街中の案内表示など点字は併記されていても音声による案内ないというケースもあるなど、まだまだ点字が読めた方が便利という場面もありますし、見えている人が手帳やメモアプリに細かなメモを残すように、視覚障がいがあっても点字を使ったメモや雑記帳をまめにとっている人も多いようで、そう考えるとやはり点字を使えたり読んだりすることができて損はないんだろうなということは感じます。
仕事が休みの週末にでも、もう一度点字の学び直しができるような講座があれば、時間を見つけて通ってみたいところです。
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やっと夏休みらしいことができた…かな? [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
今日(日付的にはもう昨日ですが)、久しぶりにちょっとお出かけしてきました。(鉄道旅ではありませんでしたが)
これは、私が利用者として登録している視覚障がい者向けの同行援護サービスの会社が主催した、利用者やヘルパーさんとの親睦を図るための一日旅行会で、全部で30名ほどの視覚障がいのある利用者とヘルパーさんが参加しました。
朝、JR・東武の川越駅前に集合し、大型バスで旅行会に出発。
川越ICから関越道で花園ICへ向かい、そこから一般道を走ること1時間少々で到着したのが、秩父鉄道長瀞駅に近い大型バス用の駐車場(?)
ここからマイクロバスで向かったのは、長瀞名物のライン下りの乗船場。
実は今日の旅行会のメインイベントだったこのライン下り、午前中の雨で無事楽しめるのか直前まで気をもみましたが何とか無事乗船。
荒川の約3㎞の川下りに出発です。
乗船前はかなりワイルドな船の揺れと、流れの急な場所での派手な水しぶきを想像していましたが、雨で川の水量が増えていたからなのか、それとも天候がよくないので船頭さんがかなり慎重に船を操っていたからか、比較的穏やかな乗り心地でした。
25分ほどの川下りを楽しんだのち、再びマイクロバスでもとの駐車場まで戻り、ここからは私達利用者とヘルパーさんのペア単位での約3時間のフリータイムに移りました。
まずは長瀞駅から歩いて10分ほど歩いたところにある食堂で秩父名物の「わらじかつ」のカツ丼で昼食。
運ばれてきた丼には、丼からはみ出す、まさにわらじのようなビッグサイズのとんかつが2枚も載り、柔らかくてジューシーなカツが大満足の丼でした。
その後は長瀞駅の周辺を散策したり、長瀞駅の改札外にある待合室で一休みしたりしてフリータイムを過ごしました。
今日は気温もさほど高くはありませんでしたが、これも長瀞名物のかき氷や水ようかんを販売する店には多くの人が訪れていたようで(私とヘルパーさんはかき氷は食べませんでしたが、道を歩きながらヘルパーさんが教えてくれました)、その他のお店もなかなかにぎわっているようでした。

長瀞でのフリータイムを終えて再びバスに乗り、30分弱走ったところにある「花園フォレスト」という観光施設に立ち寄りました。
ここは、ヨーロッパの古城をイメージしたという建物の中でバームクーヘンやケーキなどの和洋のスイーツやパンなどが楽しめるほか、「モネの散歩道」と呼ばれる美しいバラの作広大な庭園もある観光施設です。
ここでも1時間ほどのフリータイムが設けられていて、お土産を購入したリコーヒーを飲みながら一息入れたり、庭園を散策したりして過ごしました。バラの方はシーズンから外れていたからかあまり多くは咲いていなかったようですが…
「花園フォレスト」でのフリータイムが終わって再びバスに乗り、すぐ近くの花園ICから関越道を走り、川越駅前に戻ってきてこの日の旅行会は終了となりました。

実は、今回の旅行会を主催した同行援護事業所に昨年秋に私が利用者登録をして以来、このような親睦イベントに参加するのは今回が初めてでした。
今回ペアを組んでくださったヘルパーさん以外は初めて会う人ばかりでしたが、そんな私にも何人かの利用者さんやヘルパーさんが声をかけてくださったおかげで、一日非常に楽しい時間を過ごすことができ、ここに来てやっと夏休みらしい思い出ができた気がします。
これをいい突破口に、そろそろ少しずつ積極的にいろいろな所へ出かけるようにしていきたいです。
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見えなくたって、工夫次第でゲームもプレイできる…らしい [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:ハマっているゲーム、昔ハマったゲーム

子供の頃は、ボードゲームを中心にゲームが好きでした。
友達の家で遊ぶ時には、外で遊ぶよりもすごろくやら人生ゲームやらで遊ぶ方が好きだったし、自宅でもトランプやオセロゲームなどをよく家族で楽しんでいました。
やがてLSIや液晶などを使った電子機器のゲームが出てくるようになり、インベーダーゲームや「パックマン」などをゲームセンターや友達の家などで遊ぶようになりました。
また同じぐらいの時期に「ゲームウォッチ」というその後の携帯ゲーム機の原型のような小型のゲーム機が任天堂から発売されてブームになり、私も2~3種類ほど買ってもらって大いにハマりました。
その後、子供の頃から慣れ親しんだオセロゲームがコンピュータを相手に一人でもプレイできる携帯型の「コンピューターオセロ」が発売されるとそれにもハマって、相当にやり込んだ思い出があります。
しかし、中学生ぐらいを境にその後はゲームに対する興味はかなり減退し、ファミコン以降いくつものゲーム機やゲームソフトが発売されて周囲で大騒ぎになっていても、私はあまりその流れに乗ろうという気が起きず、それは今もほとんど変わりません。
もちろん、長い間にはぜひプレイしてみたいと思うゲームもそれなりにはありました。
「電車でGO!」や「桃太郎電鉄」「A列車で行こう」などの鉄道がテーマだったりモチーフになっていたりするゲームはやはりプレイしてみたくなりましたし、その他にもやってみたいゲームはいくつかありました。
またパソコンや携帯を持つようになると、いろいろなゲームが収録されているネットゲームのサイトにハマりかけた時期もありました。
ただ、ファミコン以降のゲーム会の流行にほとんど乗ってこなかったため、私にとって今はゲームはかなり遠い存在になってしまっているのが実情です。
それでも子供がいれば少しは今流行りのゲームにも接する機会はあったと思いますが、現状ではそのようなこともどうやら当分なさそうです。

ところでここからは、私のような視覚障がい者は、果たしてゲームを楽しむことができるのかということについて書きたいと思います。
結論から言えば、視覚障がい者も楽しめるゲームというのはかなり少ないのが実情です。
もちろん、中には用具を工夫したりルールをアレンジしたりして視覚障がい者が楽しめるようにした囲碁や将棋、オセロゲームなどもあり、私も視覚障がい者向けイベントで体験したことがあります。
でも基本的には多くのゲームは見えない・見えにくい状態でプレイするのはかなり難しく、特に画面の変化が激しいビデオゲームはよほどの工夫をしないとまともにプレイすることは困難だと言えます。
そういうわけで、見えない・見えにくい人々にとっては相当な壁のあるゲームですが、それでも工夫と能力次第でゲームを楽しんでいる人はいるようで…
詳細は下記のリンク記事からどうぞ。

視覚障害者はどうやってゲームをするのか ― 「ポケモン」は泣き声で暗記し、ボヨンというSEでマップを把握。「無双」はシステムがバリアフリー(電ファミニコゲーマー - Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/aca7f957050318678c6ce47410979f93d27be48c

私のスマホやPCのゲームに対してもともとそれほど興味がないせいもあるのでしょうが、視覚障がい者でも晴眼者(目が見える人)と同じくらいゲームを楽しみたいと思っている人が多いという事実は、正直意外でした。
でもだからこそ、ゲーム内の細かな効果音の違いを聞き分けるなどしてゲームを楽しむ工夫をしている人もいるんですね。
そういえば、先週(8月5日)に放送されたNHK Eテレの「バリバラ」という番組でも、全盲の視覚障がい者をはじめとする4人の障がいを持つゲーマーが登場し、それぞれに工夫を凝らしてゲームを楽しむ姿を披露していました。
これを見ていると、ゲームを楽しみたいという気持ちは障がいの有無に関係なく実は多いのだということを改めて感じました。
ゲーム関連の技術的なことは全くわからない私ですが、IOTやICT関連の技術が日進月歩で進化していることを考えると、もしかすると障がいの有無による有利不利の差がほとんどないアクセシビリティーの高いゲームの開発というのも実はそう難しいものではなかったりするのかもしれないという気もします。
その点、ぜひゲーム機やゲームソフトの開発会社には頑張ってほしいですし、そういうゲームが生まれてきたらぜひプレイしてみたいものです。
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一人外食は気楽。だけど… [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:一人で外食できる?

一人で外食なんて普通にできますよ。
コロナ禍になってからというもの、外食の機会そのものが圧倒的に減ってしまったけれど、少なくとも視覚障がい者になる前は牛丼屋だろうがファストフードだろうがラーメン屋だろうが、普通に一人で外食していました。
平日はほとんど一人で会社近くの店でお昼を食べていましたし、土日に出かける時にも一人の時には当然のように一人外食してました。
まとまった休みで遠くへ鉄道旅に出かけた時には、チェーン店ではない地元の人が通うような飲み屋さんに夕飯を食べに入ったことだって何回かあります。
もちろん家族や友人などと複数人で一緒に食事をするのも、それはそれで楽しいものです。
でも一人なら一緒に食べる人に余計な気を遣う必要もなく、その時の気分で何を食べるか決めることができるから気が楽ですしね。

ただ、視覚障がいを持つ者にとって、一人外食にはハードルがあるのも確かです。
一番のハードルは、メニューを読んで食べたいものを選ぶのに難しさがあること。
大手チェーンのファストフードなどでは事前にHPでメニューを調べて食べたいものを決めておくことも可能なところがあるし、チェーン店などのメニューを調べることのできる視覚障がい者向けのアプリもあります。
でもそれらで事前に調べておくことができないチェーン店や小規模な店などではそうはいきません。
以前に入ったことのある店なら前回食べたものを再び注文することもできるけれど、そうでない場合はこの店のようなジャンルの料理を出す店にはたいていありそうなメニューを注文してみるとか、お店の方にメニューを読んでもらうなどといった方法を使うしかなく、注文に時間がかかったりお店のスタッフの方の手を煩わせてしまったりとデメリットの方が多いです。
一番の解決策は家族や友人など自分の事情をよく知ってくれている人と一緒にお店に行き、同行してくれた人にメニューを読んでもらうことなんでしょうが、やはりできることなら視覚に障がいがあっても一人でふらっと店に入っても食べたいものを食べられるのが理想なんですよね。

まあいろいろありますが、食べるものがおいしければ一人だろうが誰かと一緒だろうが外食は楽しいですけどね。
タグ:外食 食事
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テープ起こし [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
皆さんは「テープ起こし」または「文字起こし」(以下、必要な個所以外はまとめて「テープ起こし」といいます)と呼ばれる仕事をご存じでしょうか。
この「テープ起こし」とは、講演会・会議・座談会・対談・インタビューなどで収録された人の声を聞き取り、その内容を文章に起こして紙媒体にまとめたりタイピングによりコンピュータに入力してテキストデータ化する(かつてはタイプライターによる入力も広く行われていました)作業です。

私は視覚障がい者になるまで、「テープ起こし」なる仕事があるということは何となく知ってはいたものの、具体的にそれがどのように行われているのかについてはほとんど知りませんでした。
しかし、今からちょうど7年前に、そのテープ起こしの作業を初めて体験する機会がありました。
以前何度かこのブログでも書いていますが、私は視覚障がい者となった後、所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンターでの自立訓練を修了し、引き続きその後の再就職に向けて同じ敷地にある国立職業リハビリテーションセンターでの職業訓練を受けることになりました。
センターへの入所にあたっては「入所試験」というほどでもないのでしょうが一応簡単な国語や数学のテストや作文、それに実技面での能力をみると思われる作業課題による選考が行われました。
そして、私が受講しようとしていた視覚障がい者向けのパソコン訓練のコースの作業課題が、テープ起こしだったのです。
私はこの時に初めて「テープ起こし」の方法を知ることになりました。
それは、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を組み込んだパソコンの前に座り、講演会の内容を録音した音源(文字通りテープに録音したものか音声ファイルかは不明)を、再生・停止・早送り・巻き戻しといった操作をすべて足元に敷いたマットに埋め込まれたスイッチを足で操作することにより行う再生機器で聞きながら、パソコンで入力するというものでした。
私はそもそもこういった機器があることも知らなかったので、この時の一連の選考でいろいろとお世話になったセンターの職員の方から事前に再生機器の操作方法を教えていただいてから課題に臨みましたが、指でラジカセやコンポなどのボタンを操作するのとはわけが違い、マットのどのあたりを踏めば目的の操作ができるのか目で確認できない私にとって、すべての操作を足を使って行わなければならないのは相当に難しく、なかなか思うように入力が進みません。
結局、制限時間までに入力し終えたのは、課題の音源の分量の6~7割くらい(課題文の時間や文字数がどれくらいだったかは忘れてしまいましたが)がやっとで、「テープ起こし」という仕事をスピードと正確さを両立しつつ行うことがいかに難しいかを身をもって知ることができました。
そして、足元スイッチを巧みに使い、スピードと正確さをいずれも満足させることで記録を残すテープ起こしという仕事に敬意を抱けるようになりました。
結果的には、テープ起こしについては満足のいく成果は残せなかったものの、何とか職業リハビリテーションセンターへの入所はでき、そのおかげもあって今の会社に就職できた私がいます。

再就職してからはテープ起こしに直接携わるようなことは最近までありませんでしたが、ここ数か月前から、同じ部署の同僚とともに定期的に文字起こしの作業をすることになりました。
これは毎月月初に行われるグループ企業の全体朝礼での社長や各部門のトップのコメントの音声(さすがに今回はテープではなく音声ファイルですが)を聴覚に障がいを持つ社員にも理解しやすいようにテキストデータに起こすものです。
さすがに7年前のようなマット式の再生装置ではなく在宅勤務で使用しているパソコンにダウンロードした音声ファイルをパソコンのキー操作で早送りや巻き戻しなどをしながら聴き内容を入力するのですが、やはり人によって早口気味だったり発音の癖があったり、さらにはその時のマイクや録音の状態の影響で発言内容に不明瞭な部分があったりして、なかなか苦労しています。
それでも数か月文字起こし作業をしていく中で少しずつスピードと正確さを両立した文字起こしができる段階に近づいてきているらしいので、頑張っていきたいと思います。
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確かに現状からすると… [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
私のような視覚障がい者をはじめ、障がいを持つ人が鉄道やバスなどの公共交通機関を利用する場合、障害者手帳など規定の障がいを持っていることを証明するものを提示することによって運賃や料金などが割引になる制度が各交通機関で決められています。
JRの場合で言えば、「身体障害者旅客運賃割引規則」という規程で、例えば視覚障害1~3級などの第1種身体障害者の乗車券は、介護者が同伴すれば普通急行券とともに本人、介護者とも半額になるというものです。
ところが、この規程の文章のうち、「普通急行券」という文言に対して、現状にそぐわないという声を上げた議員さんがいるという記事が先日ネットに出ていました。
詳細は下記のリンクからどうぞ。

JR障害者割引、対象の急行すでに廃止「実態即さず」全盲の町議訴え(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/58f89a496ba770712d85a1f1aababecb49ace6bd

私は鉄道好きとはいっても、キップや運賃、料金などの細かな規則や規程については疎いところがあり、この障害者割引についても急行料金は対象になっても特急料金に関しては規定がないとは知りませんでした。
それはそれとして、2016年春の「はまなす」廃止をもってJR前線から定期の急行列車がすべて姿を消してから6年となり、確かに障害者割引の対象となる料金に急行列車に必要な「普通急行券」は含めても特急に必要な「特別急行券」は含めないというのは実情にそぐわないというのは納得です。
この規程が制定されたのがいつの事なのかは不明ですが、おそらくはJR、というか国鉄時代の、急行列車がほぼ全国の路線をカバーし、特急列車はまだ本数も運転線区も限られた存在だった時代の事だったのでしょう。
そのような時代であれば、中長距離を移動する場合、多くの場合急行列車が便利に利用できる状況にあり、その急行の料金が割引になることは障がいを持つ人の鉄道利用の点からかなりのメリットがあったことでしょう。
しかし今や障がいを持つ人であっても鉄道で中長距離の移動をしようと思えば特急列車や新幹線を利用するのは普通の事であるのに、それに必要な特急料金が障害者割引の対象から漏れているのはやはり問題ではないでしょうか。
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いつの間にか、何となく [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:鉄道が好きになったきっかけ

私が鉄道ファンになったきっかけ…
正直、ずばりこれ!と断定できるものは特にありません。
ただ何となく、いつの間にやら「鉄」の沼にハマっていった、というのが実情だと思います。

父親は飛行機大好き人間で、母親も特に鉄道や列車に思い入れがあるわけでもので、「親の影響」というのではありません。
また鉄道好きになった理由でよくある、家の近くに線路や踏切、駅があったというのも、まだ生まれて日の浅い私が両親とともに住んでいた大田区の祖父母の家は一番近い京急本線の雑色駅へも徒歩10分ぐらいの距離があり、電車の走る姿や音、踏切の音などが家のすぐ近くで見えたり聞こえたりする環境でもありませんでした。(むしろ羽田空港が近いので、飛行機の音が時折聞こえてくることはありましたが)
そんな私が鉄道好きになったきっかけとして有力ではないかと思うのが、たまに祖父が連れて行ってくれる家から近い観光地や公園。
祖父母の家の近くにあまり同じくらいの年齢の子供がいなかったらしく、退屈にならないように時々京急や京浜東北線に乗って横浜や油壷マリンパークなど近場で幼い子供でも楽しめそうな場所へ連れて行ってくれました。そういった時の行きかえりに乗る電車のことがともすれば、かけた場所自体よりも印象に残ったようでかなりテンションが上がっていたらしいです。
また、雑色駅そばの商店街へ買い物に出る母親や祖母に連れられて雑色駅の方まで出かけた際、頻繁に鳴る踏切の音とそこを通過していく電車の姿にいたく惹かれたようで、ずっと踏切のそばから離れなかったのを覚えています。
さらにおもちゃや絵本も電車や鉄道にちなんだものを買ってもらう機会が多かったことも鉄道好きになった原因かもしれません。
いずれにしても、こうしてゆるりとした感じでハマっていった鉄道が、50歳になった今も好きであるというのも、今から思うと不思議な気もします。

ところで、子供と鉄道といえば、最近知ったちょっと「へぇ~」と思うような話がありますのでご紹介します。
私は、視覚障害を持つ鉄道ファンが集まるメーリングリストに登録しているのですが(といっても、しばらく投稿することもなく読むだけの幽霊会員になってしまっていますが)、数日前にそのメーリングリストに投稿された中にこんな話題がありました。
投稿者の方によると、その方が購読しているある視覚障害者向け施設発行のボランティア向け冊子に掲載されている記事の中に、小学校や盲学校・視覚支援学校に通う子供向け点字雑誌の読者の視覚障害のある子供たちと、雑誌の編集を行うスタッフとのズームによるトークイベントが行われたということです。
そして、その中で出席者の皆さんが一番大盛り上がりした話題というのが、鉄道の話題だったのだそうです。
参加した男子生徒の中には、大人のスタッフでも知らないような鉄道の知識をたくさん持っている子も複数いたようで、イベントを進行されていたスタッフの方も驚きっぱなしで、なぜ視覚障害のある子供たちがこんなに鉄道が好きなのかよくわからないとも話されていたそうです。
もちろんこのエピソードだけで「視覚障害のある子供には鉄道好きが多い」などと断定することはできませんし、そのような仮説を科学的に検証した研究論文などもおそらく存在しないのではないかと思われます。
その上で、投稿者の方がこのイベントに参加した子供たちの中に鉄道好きが多かった理由を考えてみたところ
①盲学校や視覚支援学校などへの通学のため、頻繁に鉄道を利用することが子供時代から多い。
②鉄道は、車での移動に比べて、脳を刺激するいろいろな音がそれなりの大きさで入
ってくるので、脳を良い意味で心地よく刺激しているのかもしれない。
③車での移動では、鉄道に比べると、聞こえる音のバラエティーはかなり少ない。
④鉄道での移動は、車に比べて今どのあたりをどれくらいのスピードで走っているか、ある程度想像でき、それが結構楽しいのかもしれない。どのあたりを走っているかについては、車内アナウンスで理解することができる。また慣れてくれば、モーターの音やレールと車輪が擦れ合う音などで、坂を上り下りしているとかカー
ブを通過していることなどもわかるようになる。
⑤子供も高学年になってくると、もしかすると自分は車を運転したり自転車やバイクに一人で乗ることはできないということ、そして一人で遠くへ行くには鉄道が一番の交通機関であることに気付き、それが鉄道への愛着につながるのかもしれない。
というような理由があるのではとの考えを述べられていました。
当然ながら視覚に障害のある子供がみんな鉄道に興味があるなどということはなく、車や飛行機など他の交通手段の方が好きという子供もそれなりの数いることでしょう。
でも私は、それを踏まえても上記の鉄道好きになる理由には「なるほど」と思わせる部分が多い気がします。
私自身は生まれつき視力は低かったものの40歳台初めまでは日常生活に支障のないレベルの見え方だったので上記①~⑤のようなきっかけで鉄道好きになったわけではありませんでしたが、メーリングリストには同じようなきっかけで鉄道好きになった経験を持つ人からの投稿もいくつかあり、「視覚障害のある子供には鉄道好きも多い」というのも、あながちこじつけと言い切れないかもしれませんね。
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今度じっくり聞きに行きたい! [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:落語聞いたことある?

落語、小学校高学年の頃から地味に好きでした。
といっても、両親は特に落語ファンというわけでもないので、寄席や落語会に連れて行ってもらったこともありませんでした。
私が落語というものを(意識して)初めて聞いたのは、小学5年生の頃に父親からもらった中古のラジカセでラジオにハマった直後だったと思います。
ある日、どの局でどんな番組をやっているかもわからないまま右へ左へ選局ダイヤルを回していると、他の番組とは明らかに違う語り口でしゃべっている番組が聞こえました。何となく最後まで聞いていると、それは落語の番組でした。
何分まだ子供なので噺の内容はあまりよく理解できず、正直面白いのかつまらないのかもよくわかりませんでした。
でもどこかで落語が私の好みに合ったのかどうか、その後もラジオやテレビでたまたま落語番組をやっているとつい耳を傾けるようになりました。
そしてその頃、テレビやCMでも大人気だった五代目月の家圓鏡師匠(後の8代目橘家圓蔵師匠)のやっていたラジオ番組にハマったことも私が落語好きになるきっかけになったと思います。
なので、中学生の時に「芸術鑑賞会」として学校に圓蔵師匠が来られて落語をしてくださると知った時はうれしかったのを思い出します。
もっとも、本番の落語は、噺そっちのけで周囲としゃべったりしている生徒が多くて肝心の落語がほとんど聞き取れず、残念な落語デビューになってしまいましたが。

その後も、寄席や落語会などに行ったことは残念ながらまだありませんが、相変わらずラジオで落語を聴けるチャンスがあればよく聴くという感じの超ライトな落語好きです。
若い頃はあまり身近に感じない部分もあった落語の世界観も、年齢を重ねるにしたがって少しずつ理解できるようになってきたので、今後は寄席や落語界に出かけて生の落語に触れる機会をぜひ持ちたいものです。

実は、昨夜私の所属する視覚障碍者団体のオン来忘年会が行われ、そのメインアクトとして視覚障害のある落語家さんの落語を聞く機会がありました。
その落語家さんは呆っ人(ぽっと)さんといい、兵庫県で鍼灸マッサージ師の仕事の傍ら落語家としても活動されているそうです。特にお師匠さんにはつかず独学で落語の腕を磨いたそうですが、関西では落語の賞もいくつか獲得しているようです。
今回披露してくださった噺は、童話の「北風と太陽」の話を現代の環境問題も絡めながらアレンジした「北風と太陽とフェーン現象」という噺でした。
話のテンポもよく、飽きることなく面白い落語を聞くことができ、噺に入る前の「枕」の部分も視覚障害者には「あるある」とうなづける内容で、なかなか普通の寄席などでは聞けない落語を聴けて楽しい一隻でした。
もし関東の寄席などで生で呆っ人さんの落語を聞けるチャンスがあれば、ぜひまた聞きに行きたいです。
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バリアもとらえ方を変えると [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:自動販売機でよく買う飲み物

仕事が在宅勤務なのとコロナ禍で外出の機会がめっきり減ってしまったせいで自販機で飲み物を買う機会も激減してしまいましたが、私が自販機でよく買う物といえば缶コーヒーです。
もちろんその時の気分次第でコーヒーだけでなく紅茶や緑茶、コーラ、そして缶の飲み物だけでなくペットボトルの飲み物を買うこともありますが、やっぱり回数的には缶コーヒーが一番多い気がします。
まあ、もともとコーヒー好きというのも一つの理由かとは思いますが。

ところで、私が視覚障害者になって、今まで当たり前のようにできていたのに困難を感じるようになったことはいろいろありますが、その一つが自販機で物を買うということでした。
見えていた頃には、自販機内に並んだ商品サンプルや、ボタンに表示されている商品名を見て欲しい商品を選べばよかったのが、それらを目で確認することができなくなったことで、どこのボタンを押せば買いたい物が手に入るのか皆目見当がつかなくなりました。
最近はボタンの付近にそのボタンを押すと買うことのできる商品名などを表す点字が打たれたシールが貼られている自販機も多くなりましたが、同じ視覚障害者でも私のように点字のあまり読めない人にとっては残念ながらメリットが薄いのもまた事実です。
また同じ自販機をたびたび使う場合は欲しい商品のボタンの位置を暗記してしまう手もありますが、これも商品の入れ替えなどでボタンを押せば買える物が変わってしまえば意味がなくなってしまいます。
さらに、近年増えているというタッチパネルやデジタルサイネージを使った自販機ともなるともう見えない(見えにくい)者にとってはお手上げで、このような自販機を自力で使うことは相当に難しくなります。

このように、見えていればほぼ苦も無く使える自販機も、視覚障害者にとっては利用する際にバリアを感じることが多いのは事実ですが、「どのボタンを押せば目的のものが買えるかわからない」というバリアも、とらえ方を変えると「適当にどこかのボタンを押すと、どんな物が買えるのか」をくじ引き感覚で楽しむことができると考えることもできます。
本当に欲しいものが買えないもどかしさはあっても、ボタンを押して何が出てくるか運試しができると思えば、これはこれで楽しい…かもしれません。
こんな風に考えるのは私ぐらいのものかと思っていたら、現在(2021年10月期)放送されているドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」にもそのような場面が出てきて、自分以外にもこんなとらえ方をしている人がいることに驚きました。

もっとも、やはり視覚障害者にとって、自販機のどのボタンを押せば買いたい物が買えるのかわからないという状態は不便というしかありません。
ボタンに点字シールを貼ることも必要だとは思いますが、できればボタンに手を触れればそれを押すと買える商品の名前を音声で教えてくれるとか、あるいは自販機の前でスマホアプリを操作し、スマホに表示された商品名をタップするとその商品が買えるような自販機が開発されれば、かなり便利になると思いますが。
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