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鉄道イベントの思い出06 武蔵野操車場での機関車撮影会編 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
「鉄道イベントの思い出」の第6回は、今はなき武蔵野操車場で開催された機関車撮影会の思い出です。

現在はIKEYAなどの商業施設が立ち並ぶなど、大規模な再開発が行われているJR武蔵野線新三郷駅から吉川美南駅にかけてですが、かつてその商業施設等がある場所には、1974年に開設された日本最大規模とも言われた操車場である武蔵野操車場がありました。
武蔵野操車場はコンピュータ制御による自動化をはじめとする当時最新のシステムがふんだんに取り入れられた操車場でしたが、国鉄の経営悪化に伴う合理化の流れの中で1984年に操車場ヤードでの貨車の仕訳・組み換えを伴う貨物輸送の方式が1984年2月1日のダイヤ改正で廃止されたことにより、開設後わずか10年の武蔵野操車場も機能を停止し、1986年11月1日に正式に廃止となりました。
その後は跡地が国鉄清算事業団に引き継がれた後、2000年代に入って再開発が行われ、現在のような状況になっています。

その、廃止直前の武蔵野操車場で1986年9月(正確な日付は覚えていませんが、当日が日曜日だったのは確かです)に構内での機関車撮影会が行われました。
当時中学3年生だった私は、前日学校で友人にこの撮影会の情報を聞き、廃止はされたとはいえめったに入ることのできない場所ということもあり、行ってみることにしました。
会場への最寄り駅になったのが、操車場が機能を停止した後の1985年に開設された新三郷駅でした。現在同駅は一般的な相対式ホームの構造ですが、開設当初は操車場やその跡地を挟んで上下線やホームが350m程離れていました。
駅からどうやって会場入り口まで向かったかは覚えていませんが、当時は駅周辺にはほとんど何もない広々とした空間が広がっていたのだけは覚えています。
この日展示されていた機関車のラインナップは以下の通りです。
・EF5889号機(確か片側のエンドに「はくつる」のヘッドマーク付き)
・EF65501号機(片側のエンドに「つばめ」、もう一方のエンドに確か「はやぶさ」のマーク付き)
・EF641001号機(翌年に茶色塗装になる前の国鉄色時代、片側に「出羽」のマーク付き)
・EF8181号機(ローズピンクの車体側面に銀帯の入っていた時代。片側のエンドには前年のお召列車牽引時の装備を再現、もう一方のエンドには「エキスポライナー」のマーク付き)
・ED75形(番号は忘れてしまいましたが、0番台だったのは確か。片側のエンドに「あけぼの」のマーク付き)
・DD13形(番号は忘れてしまいました。ヘッドマークはなかったと思います)
・DE10形(番号は忘れてしまいました。ヘッドマークはなかったと思います)
※各期とも、ヘッドマークの種類の記述のない側のエンドには、もともとマークが付いていなかったか、付いていたマークの種類の記憶がないかのいずれかです。

展示されていた電気機関車のラインナップを見ると結構豪華なメンバーが揃ってているし、埼玉県内では当時見ることのできなかったED75が展示されていたのもかなりレアな光景でした。
それぞれの機関車の周囲には特に規制用のロープなどもなく、機関車にもすぐ間近まで近づくことができ、またほとんど遮る物もない操車場内なので、撮影も楽でした。DD13やDE10のデッキには登っている子供もいました。
会場の一角には鉄道部品やポスターなどの物販ブースもありましたが、現在と比べて扱っている商品はかなり少なかった記憶があります。
当日は時折小雨も降るどんよりした曇り空で、しかもあまりこの撮影会のことが知られていなかったからか、来場者はあまり多くなかった印象があります。また近年の鉄道イベントと違い家族連れの姿もあまり見かけなかった記憶があります。
でもそのおかげでゆっくり撮影を楽しむことができたのも事実です。そして、すでに機能してはいなかったとはいえ、普段経つことのできない操車場の構内に足を踏み入れることができたのはとても貴重な体験になりました。

かつての武蔵野操車場の跡地も、今では昔ここに操車場があったことなど想像もつかないような景色になっているのだと思います。
これから再開発が盛んになる品川・高輪ゲートウェイ両駅界隈も、10~20年くらい経つと、かつてそこに国鉄を代表する存在ともいえた機関区・客車区・電車区があったことなど信じられないような景観に変わっているんでしょうね。
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