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「富士はやぶさ」お別れ乗車&北九州遠征の思い出 その4 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
11年前の「富士はやぶさ」お別れ乗車と北九州遠征の思い出、その4です。

東京駅を発車した「富士はやぶさ」は、人身事故の影響によるわずかな遅れを引きずりつつも、快調に西へ向かっていました。
運転士交代のため運転停車した米原駅を6分ほどの遅れで発車したのを確認したところで就寝し、翌朝は広島駅を発車した直後ぐらいに目を覚ましました。
広島の次の停車駅岩国駅を発車したところで、1号車前方のデッキ付近の通路へ移動しました。
その理由は、この先の徳山駅発車後に開始される車内販売で販売される弁当をゲットするためでした。
この弁当は近くの箭内駅の駅弁でしたが、柳井駅での駅弁販売はこの時期にはすでになくなっており、この「富士はやぶさ」下り列車の車内でのみ購入することができました。しかも販売されるのは一日たった6個ということで、徳山駅を発車し車内販売の始まる1時間前から車内販売員の乗りこむ1号車の通路に並んでいたというわけです。
私が通路に並んだ時には、前に並んでいたのは一人だけでしたが、時間を追うごとに並ぶ人が増えていき、最終的には隣の2号車との連結部あたりまで列が伸びたようでした。

7時少し前に徳山駅に到着し、車内販売員のおばちゃんも乗り込み、車内販売が始まりました。
そして希望通り弁当を購入し、5号車の自分の寝台へ戻り、さっそくその弁当で朝食としました。
弁当自体は特にこれといった特徴のない幕の内弁当でしたが、おかずもご飯も両が多く、朝食としては結構なボリュームで満足の弁当でした。

この日、朝の山口県西部はうっすらと雪化粧していて、私の乗った「富士はやぶさ」の車窓からも細かい雪がちらついているのが見て取れました。
北海道・東北などには及ばないとはいえ、九州ブルトレの車内から山陽地方には珍しい雪景色を見ることができたというのも、今にして思えばある意味かなりラッキーだったというべきかもしれません。
そんな中、先ほど1号車のデッキで顔を合わせた車内販売員のおばちゃん(このおばちゃん、当時一部で大人気だったらしいです)がカートを押して5号車にやってきたので、おばちゃんからホットコーヒーを購入。
雪景色を見ながらのモーニングコーヒーは実においしかったです。
コーヒーを飲んでいると、通路を通りかかった他の乗客からなぜか声を掛けられました。
新山口駅から立席特急券で乗車したというこの人は別に知り合いなどではありませんでしたが、なぜか会話が盛り上がり、お互い車内販売のコーヒーを飲みながら10数分話し込みました。こういう出会いも、開放B寝台の旅ならではですね。

やがて本州の西端の下関が近づき、「富士はやぶさ」道中最大のイベントも近づいてきました。
次回、下関駅での機関車交換です。
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