SSブログ
その他鉄道ネタいろいろ ブログトップ
前の10件 | 次の10件

40年前にこういうのがあれば [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:100円で一日電車に乗り放題なら、どこへ行く?

いやあ、そんなことがあったらすぐにでも乗り鉄しに行きますよ(笑)
どこへ行くというより、とにかく朝から夜まで乗り鉄しまくる休日が過ごせたら、それはもう満足です。
さっそくこういう切符がもし発売されたら行きたい乗り鉄のプランでも作ってみますかね。
「100円で一日乗り放題」のエリアがどこまで広がるかや、利用する時のルールとか、そんな現実的な話はとりあえず置いておいて、いろいろ妄想を膨らませるのも楽しそうです。
いつか、こんな切符が発売されたら、鉄道で旅する人も増え、鉄道の魅力を再認識させるきっかけにもなりそうなので、どこかの鉄道会社さんやってくれないですかね。

こんな記事を書こうと思ったのは、下記のリンクのような記事を見つけたからです。

100円でJR九州乗り放題「こどもぼうけんきっぷ」発売へ 小学生向けに破格値 8月末まで | 乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/126691

JR九州全線の普通・快速列車が一日乗り放題で、特急券を別に買えば特急や九州・西九州新幹線も乗り放題で一日100円とは、めちゃくちゃ太っ腹なきっぷといっていいでしょう。
ああ、40年前の首都圏の国鉄にこんな切符があったら、小学生の私は喜び勇んで夏休み中何度もあちこちへ出かけていただろうなあ…
ここ数年、夏休みなどにこのような子供を対象にしたフリーきっぷが各地で発売されたり、子供連れの家族向けの割引切符が発売されたり、小田急や京急のようにICカード利用での子供運賃を一定額に値下げしたりと、少なくとも運賃や切符に関しては鉄道も子供連れに優しくなりつつあると感じます。
こういった動きには、子供や子供連れの家族に優しい運賃。料金制度や列車を増やすことで、そういった層から「沿線に住みたい」と思ってもらえる鉄道になることや、将来的に通学や通勤などでヘビーユーザーになってくれるかもしれない子供たちに鉄道の魅力を体験してもらいたいという鉄道会社の狙いもあるのでしょうが、いずれにしてもこのような切符での旅を通して鉄道の魅力を実感してくれる子供が多くなるといいですね。
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

【乗り鉄の思い出】「Laview」西武新宿線発営業列車乗車の思い出 その2 [その他鉄道ネタいろいろ]

おはようございます、gonanaです。
前回からの続きで、2019年のGWに西武新宿線本川越駅と飯能駅との間で運転された、西武鉄道の最新特急車両001系「Laview」(ラビュー)による臨時特急列車の運転初日の乗車の思い出を振り返ります。

本川越駅から乗車した「Laview」の新宿線初営業運転列車である「むさし90号」は、13:51に終点の飯能駅に到着。
私は駅員さんに誘導していただき、一度改札を出ました。
この後、飯能駅からどこへ行くか、正直なところ全くのノープランでした。
この日の乗り鉄は東武東上線の「川越特急」とこの「むさし90号」に乗ることが主な目的で、いずれも無事達成できたのでこのまますぐに折り返し帰宅してもよかったのですが、かといって時刻はまだ14時前後なので、このまま乗り鉄を切り上げるのも惜しい気もしました。
そこで、せっかくなら先ほど乗車した「むさし90号」の折り返し列車であり、やはり「Laview」で運転される飯能14:23発の本川越行臨時特急「小江戸92号」にも乗車することにしました。
発車まで約30分というタイミングのため、この列車に関しても特急券を確保できるかという懸念はありましたが、無事座席を確保することができました。

これから乗車する「小江戸92号」は先ほどの「むさし90号」とは運転区間も停車駅も同じですが、運転方向によって愛称名を分けたのには、新宿線内から飯能へ、あるいは池袋線内から本川越へ直通する列車であることを愛称名の上でもアピールする狙いがあったのかもしれません。
また特急「小江戸」にとっては、臨時列車とはいえおそらく1993年に登場して以来初めて池袋線内で運転されることになり、その意味では「むさし90号」とはまた違った意味で運転初日の列車に乗る価値ありといったところでした。
特急券を入手できたところで再び駅員さんに誘導していただき改札内に戻り、特急専用ホームの5番線に向かいました。
そして発車の5分ほど前に回送で「Laview」が入線し、偶然先ほどと同じ7号車(席番は違いますが)に乗車しました。
「小江戸92号」は定刻通り飯能駅を発車し本川越へ向かいました。先ほどの本川越駅とは異なり飯能駅では特にセレモニーなどはなく、わりと淡々と発車した印象でした。ただ、新宿線の駅では散々聞きなれた「本川越」の駅名も飯能駅で聞くとどこか新鮮でした。
運転時間帯が行楽で利用するのにはやや微妙な時間帯なのと、都心方向へ向かう列車ではないためか「むさし90号」よりも乗客は少なく感じました。
話題の「Laview」で運転されるうえ通常は設定されていないレアな運転系統の列車なので、私のような乗り鉄好きの鉄道ファンがもっと乗っていそうなものでしたが、それらしい人が通路を歩いている様子もありませんでした。
所沢駅では池袋線上り線から新宿線下り線への転線です。
駅の池袋・本川越寄りで渡り線を走行した先ほどとは異なり、飯能・西武新宿よりの渡り線を使用しての転線となりました。
2019年時点も現在も、池袋線と新宿線を直通する列車は野球開催日の臨時列車などしかないので、両線間の転線シーンを体験できたという点でもこの時の臨時特急に乗った価値は十分にあったと言えるでしょう。

「小江戸92号」は15:06、定刻に本川越に到着し、「Laview」新宿線初営業運転列車乗車の乗り鉄は終了となりました。
本川越駅でも特急券の回収はなく、本川越ー飯能間運転の特急の上下それぞれの初列車であり、私にとっても「Laview」初乗車の記念となる「むさし90号」「小江戸92号」両方の特急券を手元に残すことができました。
またこの日の乗り鉄は「平成」最後の乗り鉄でもあり、平成のラストにふさわしいよい思い出になりました。

あれから4年あまり、「Laview」の新宿線での定期運転はまだ実現していません。
確かに池袋・秩父線系統と新宿線では、同じ西武特急でも利用客の客層や利用目的に違いがあり、現在の「小江戸」に「Laview」をそのまま導入するのがよいのかどうか、西武の社内でも迷いがあるのかもしれません
でも、かつて西武新宿ー西武秩父間に休日のみ運転されていた新宿線・池袋線直通特急「おくちちぶ」号のようなスタイルで、土休日だけでも同じ区間に「Laview」を復活させれば、新宿線系統の路線の駅から秩父方面への観光客の集客にもつながって効果はそれなりに期待できそうな気がしますが。

nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【乗り鉄の思い出】「Laview」西武新宿線発営業列車乗車の思い出 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前々回の記事で、先日開催された西武鉄道の株主総会で、西武新宿線への001系「Laview」(ラビュー)を含めた新型特急車両の投入予定についての質問があったと書きました。
西武鉄道の二大幹線である池袋線と新宿線のうち、池袋線には2019年3月から新型特急車両である「Laview」の投入が始まり、翌年春には一部の臨時列車を除く池袋線の全特急列車が「Laview」に置き換えられたのに対し、新宿線の方は今も先代の10000系が特急車として活躍し、池袋線と新宿線の間の格差が目立っていることがその背景にあります。
ただ、「Laview」は新宿線での営業運転の実績がこれまでになかったわけではなく、2019年のGWの10日間(4月27日~5月6日)に運転された本川越ー飯能間の臨時特急で所沢ー本川越間のみながら営業運転を行っていました。
この臨時特急は、GW中に埼玉県内の観光地を周遊してもらおうという意図のもと設定されたもので、往路の本川越発飯能行が「むさし90号」、復路の飯能発本川越行が「小江戸92号」の列車名で運転されました。
そして私は、その「Laview」新宿線発営業運転となる2019年4月27日の初列車(上下とも)に乗車しました。
この時のことはすでにこのブログにも記事にしていますが、改めてその時のことを振り返りたいと思います。

当日、自宅を出てまずは東武東上線の池袋駅へ。
ここからはこの年3月のダイヤ改正で登場した東上線の新種別「川越特急」に終点の森林公園駅まで乗車。
川越市駅まで戻った後12時頃に西武新宿線の本川越駅へ移動。
駅ビル内のドトールで昼食の後、12:30頃に改札に入りました。
ここから乗車するのは、西武新宿線での「Laview」のまさに発営業運転列車となる13:05発の「むさし90号」。
通常は直通の定期列車のない本川越ー飯能間を走る特急であり、なおかつ「Laview」の新宿線初営業列車という話題性の高い列車なので、特急券が入手できるか不安もありましたが、結果的には発車直前でも空席があったようで、私も当日の午前中に特急券を無事確保することができました。
この日の「むさし90号」は本川越駅発車に先立って「Laview」の新宿線初運行記念セレモニーが開かれるというので、少し早めにホームに出てみることにしました。
駅構内で私を誘導してくださった駅員さんにセレモニーのスピーチがよく聞こえる場所まで誘導していただき、開始を待ちました。
やがてセレモニーが始まり、西武鉄道の当時の社長、川越・飯能両市のそれぞれ当時の市長、さらに今はなき「としまえん」が全面協力した「映画 としまえん」に出演した俳優の小島藤子さんがスピーチを行い、出席者によるテープカットも行われました。
さらに川越市マスコットキャラクター「ときも」も登場するなど、いかに西武鉄道や川越・飯能両市がこの本川越ー飯能間の直通特急に期待をかけているかがよくわかるセレモニーでした。
ちなみにこのセレモニーについての詳細は下のリンクの記事をご覧ください。

西武鉄道001系「ラビュー」新宿線で初運行、本川越駅でセレモニー (マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/article/20190427-seibu001laview/

私はこの日が「Laview」初乗車でした。
発車5分前の13時ちょうどになって、いよいよ初めて「Laview」の社内へと足を踏み入れます。
話題の車両外観や内装を自分の目で確かめることができないのは何とも残念ですが、それでも駅員さんに誘導していただいて指定された7号車の座席に座った瞬間、この車両の斬新さがよくわかりました。シートは腰のあたりから下が完全に包み込まれるような感じの初めて味わう座り心地です。また、車体側面の窓が大きくしかも他の車両よりも格段に窓ガラスと座席との距離が近いので、もし目が見えていたら相当にインパクトのある車窓風景を味わえたのではないかと思います。

「むさし90号」は定刻通り13:05に本川越駅を発車し、まずは新宿線を所沢へ向かいます。
乗り心地はさすが最新車両といったところで快適ですが、臨時列車の悲しさか、あまりスピード感が味わえないのは残念でした。
車内では案内放送の時以外にもピアノ演奏などのBGMが流れていました。その後乗車した通常運転の列車では特に車内BGMが流れている様子はありませんでしたが、これも斬新な新型車両をアピールするための試みだったのかもしれません。ただ、スピーカーから流れる音量がやや大きめだったので、もう少し音量を抑えめにした方が車内環境としてはよかった気がしました。
所沢駅では、ホーム手前(池袋・本川越寄り)の新宿線から池袋線への渡り線を使って池袋線転線し、池袋線下りホームの4番線に入線しました。このような入線方法をとる列車に乗車する機会もなかなかないので、動画に撮れるものなら撮っておきたかったです。
同駅では乗務員の交代も行われ、2分ほど停車して発車しました。
所沢から先もあまりスピードは上がりませんでしたが、その分新型特急車の乗り心地を味わう時間が長くなるという点ではよかったかもしれません。

そして13:51に「むさし90号」は飯能駅に到着しました。到着後も特急券は回収されなかったので、記念すべき「Laview」の新宿線初営業運転列車の記録を手元に残すことができました。
飯能駅に到着後は、本川越駅から連絡を受けてくださった駅員さんの誘導をいただき、一旦改札を出ました。
でもこの日飯能では特に予定もないので、「むさし90号」の折り返し運用となる「小江戸92号」で本川越へ戻ることにしました。
そのあたりはまた次回の記事で振り返ります。
nice!(10)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【鉄道イベントの思い出】関東鉄道下妻駅「気ままに☆七夕撮影会」(2012年) [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
先日、例によって鉄道関連のネットニュースをチェックしていたら、こんな記事を見つけました。

関東鉄道キハ310形、7月に引退 国鉄車改造し常総線で46年 HM掲出も | 乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/126391

関東のローカル私鉄ということで、6月末で引退するJR東海のキハ85系よりも注目度は低いかもしれませんが、それでも40年以上にわたって活躍してきた車両の引退なので、地味ながら一つの歴史の節目ということになるのでしょう。
さて私はこのキハ310形には一度も乗車したことはありませんが、10年ちょっと前に関東鉄道常総線の下妻駅で行われた小規模な鉄道イベントで展示された同形式を撮影したことがあります。
その時のことは1年弱前にこのブログにも書いたことがありますが、今回このキハ310形が引退するということで、そのイベントのことを改めてもう一度振り返ります。

2012年7月7日、取手と下館を結ぶ関東鉄道常総線の乗り鉄&撮り鉄に出かけました。
その主な目的は、この日同線の途中駅下妻駅の構内で行われた「きままに☆七夕撮影会」と題したイベントで、鉄道雑誌かどこかの鉄道系サイトでこのイベントの開催を知ったので普段あまり乗る機会のない常総線の乗り鉄を兼ねて行ってみることにしました。
この日のお昼少し前の守谷駅から常総線の乗り鉄はスタート。
途中の水海道駅で列車を乗り継ぎながらイベントの行われる下妻駅へ向かいました。
12:30に下妻駅に着くと、島式ホームの反対側(上り水海道・取手方面)の線路すぐ隣のの側線には、このイベントの主役(というか唯一の展示車両)であるキハ310形313+314の2両編成が停車中で、撮影会といっても定期列車の発着する線路のそばなので線路レベルまで下りての撮影はできず、主に上りホーム上から撮影するというスタイルで行われていました。
関東鉄道キハ310形は、国鉄の気動車キハ10系の台車やエンジン、走行機器類に新製した3扉ロングシート仕様の車体を組み合わせて製造された車両で、気動車では珍しい2両1ユニットの編成を組んでいたり、前面の形状や両開きの3扉が配置された側面の窓配置など、パンタグラフをつければ電車と見間違えそうな車両でした。
展示されていた2両の塗装は、上半分クリームと下半分オレンジのツートンカラーという、かつての関東鉄道の標準職になっていて、この塗装もある意味電車っぽさ?を引き立てていました。
ホームからの撮影ということで、到着したらすぐにでも撮影に入ることができる状態でしたが、私は常総線のフリー切符を持っていたこともあり、まずは一旦改札を出て駅構内を跨ぐ跨線橋から眼下のキハ310形を撮影することにしました。
私が跨線橋上から撮影していると、前面を見ることのできる(撮影できる)取手側に連結されたキハ314では、ちょうどヘッドマークの交換作業が行われていて、「急行 つくばね」と書かれたヘッドマークを装着する作業を近距離で眺めたり撮影したりすることができました。
急行「つくばね」といえば、私は国鉄時代に上野ー水戸間を東北・水戸線経由で結んでいた451系や455系交直流急行形電車による電車急行しか知りませんでしたが、乗り鉄から帰宅後に調べるとこちらの「つくばね」は、1987年3月31日に廃止された筑波鉄道がかつて関東鉄道筑波線として営業していた時代に運転されていた列車だそうです。
ちなみにキハ310形が筑波線やつくば鉄道で運転されたことはどうやらなかったようで、このヘッドマークを掲げた姿はある意味かなり貴重なものでした。

ヘッドマーク交換作業の完了を見届けて再び改札内に入り、上りホームからの撮影を始めました。
2両の停車位置の関係で、取手側のキハ314の側からしか撮影できず、下館側のキハ313は側面しか写らない構図での撮影を余儀なくされましたが、それでも架線柱や架線の影など邪魔物のないすっきりした写真が撮れるのも非電化路線ならではです。
下妻駅の駅舎やホームにはこの日のイベントを告知するポスターも掲げられていました。
ポスターにはこの日キハ314に掲出されたヘッドマークのデザイン一覧も掲載され、さらにホームでは筑波鉄道のさよなら列車で掲げられたものなどの実物ヘッドマークも展示されていました。

私が下妻駅で撮影を楽しんでいた40分ほどの間、私と同じようにホームからキハ310形を撮影していた人があまりいなかったのは意外でした。
人気の高いJRや大手私鉄の車両と違い、どちらかといえば地味なローカル私鉄の気動車ということで注目度があまり高くなかったのかもしれません。
そのおかげで、大勢の撮影者で賑わう撮影会イベントに慣れている身からするとほとんど殺伐とした空気もなくまったりしたムードの中撮影できたのはよかったです。
これも小規模なイベントであったことや、2012年時点ではキハ310形は特段引退を控えていたというわけでもなかったことが理由かもしれません。

今回、最後まで残っていた315号+316号の編成の引退によってキハ310形は常総線での46年の活躍にピリオドを打つことになり、記念ヘッドマークを掲げての運転も行われるようです。
11年前とは違い、多くのファンに見送られての最後ということになりそうです。
私もせっかくなので最初で最後のキハ310形乗車に出かけたいところですが…
平日にしか定期運用がないというのがちょっとネックなんですよね…
nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

都電7001号「あかおび」リバイバルカラー車撮影&乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前回までの記事で、2014年6月に行われた都電荒川線荒川車庫での「路面電車の日」記念イベントを見に行った際のことを振り返りましたが、今回はそのイベントで一番長時間展示され、ある意味イベントの主役ともいえる存在感を示していた7000形7001号についての思い出を振り返ります。
この7001号は、2013年11月10日から、車体の塗装をそれまでのクリーム色地に濃淡のグリーンのストライプから、昭和30年代中盤から昭和53年の荒川線全面ワンマン化までの都電の標準塗装だった黄色地に赤帯の塗装を再現したリバイバル塗装を施して営業運転を開始した車両でした。
ちなみに、これについての当時のネットニュースを見つけたので以下にリンクを貼っておきます。

都電荒川線7001号車がレトロ塗装で運行開始|鉄道ニュース|2013年11月11日掲載|鉄道ファン・railf.jp
https://railf.jp/news/2013/11/11/153000.html

私はこの黄色地に赤帯の塗装の都電が都内各地を網の目のように走っていた時代には間に合っていませんが、都電に関する本などを通して身近に感じていた塗装でもあったので、この塗装のリバイバル車が登場したとあれば見逃すわけにはいかず、営業開始後1週間たった2013年11月17日にこの7001号の撮影と、上手くいけば乗車も楽しもうと出かけました。

この日はまず、西武園線の自宅から都電荒川線に乗りに行くには一番便利な大塚駅前停留所に向かいました。
10時半少し前に大塚駅前停留所に着いたはいいけれど、狙う7001号がどのあたりを走っているのか全く情報を持っていなかったので(確か、東京都交通局のHPには7001号の運転予定などは掲載されていなかったと記憶しています)、とりあえずしばらくターゲットがやって来るのを待つことにしました。
特に深く考えずに早稲田方面乗り場に出ると、ちょうどホームには早稲田行電車が停車していましたが、これは普通の7000形。別に急ぐ必要もないのでこれは見送りました。
その早稲田行が発車して数分後、次の早稲田行の接近放送が停留所に流れ、やがて姿を現したのは…
何と!いきなりお目当ての7001号の登場!
運行状況が読めない中でまあどこかで遭遇できればいいな、というぐらいの気持ちでいたので、まるで計算したようにほぼ待ち時間なしでやってきてくれるとは、かなりのサプライズでした。
大塚駅前は中間の停留所で停車時間も短いので、とりあえずホームに入線するシーンだけ撮影して乗車し、終点の早稲田へ向かいました。
ちなみにこの7001号、外観は変わっても車内はほかの7000形と特に変化はありませんでした。
1年半ぶりぐらいに乗る都電の乗り心地を味わうこと約15分で7001号は終点の早稲田に到着。
折り返しまでの時間は短いですが、その間に手早く7001号の駅撮りタイムとします。
荒川線で活躍していた7000形は、1978年の荒川線ワンマン化の際に車体を新製時からの正面2枚窓の旧車体から、角ばった正面1枚窓の新車体に載せ替えていて、7001号に再現された黄色地に赤帯という塗装が新しい方の車体に塗られるのは初めてでしたが、実際にこの塗装となった7001号を見ると、赤帯の太さや位置がちょうどいい感じで、全くと言っていいほど違和感は感じられませんでした。
そして、7001号の両方の前頭に「あかおび」と文字の入った特製ヘッドマークも掲げられていました。
ヘッドマークは、何だかステッカーかバッジにして販売してほしくなるような、ハッピーな気分にさせてくれるデザインのものでした。

わずか2~3分ほどの慌ただしい駅取りタイムの後、再び7001号に乗車して荒川線のもう一方の終点三ノ輪橋へ向かいました。
土曜日の11時前後という時間帯にしては利用客は多く、途中王子駅前停留所を出た後はラッシュ並みの混雑になった区間もありました。
そして早稲田から1時間弱で三ノ輪橋に到着。
早稲田に続き、ここでも折り返し時間を利用して7001号の駅撮りをしました。
三ノ輪橋停留所のホームは、この頃すでに昭和30年代を思わせるデザインに改装されていたので、まさにその時代の都電のカラーをまとった7001号は停留所の風景によくマッチしていました。

三ノ輪橋からもまた7001号に折り返し乗車。
三ノ輪橋発車時もそこそこの乗車率でしたが、進むほどに乗客は増え結構な混雑に。
土曜日の昼間はいつもこうなのか、それともたまたまこの日沿線で何か催し物でもあったのかはわかりませんでしたが、懐かしのカラーの都電にのんびり揺られて…というのとはちょっと違ったイメージの混雑ぶりでした。

そして、三ノ輪橋から約20分の荒川車庫前停留所で下車し、早稲田へ向かう7001号を見送りました。
この日はその後もしばらく、都電の乗り鉄や撮り鉄を楽しみましたが、7001号は昼過ぎには荒川車庫に入庫したのか、午後は姿を見ることはできませんでした。

都電7000形は、2000年代中盤頃から新形式社の投入などにより引退が始まり、新形式車7700形に再改造された車体が流用されたり豊橋鉄道に譲渡されたり保存されたりしたものを除けばすでにほぼ全車が解体されたようですが、7001号は営業運転を終了した後も解体を免れて荒川車庫で保管されていたようで、今秋日曜日(25日)に行われる今年の路面電車の日イベントでは6年ぶりに参加者の前に姿を現すとか。
現在の塗装がどうなのか個人的には興味あるところですが、できれば荒川線の歴史を知る車両でもある7001号は何らかの形で保存してほしいものです。
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【鉄道イベントの思い出】都電荒川線 路面電車の日イベント(2014年) その4 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
2014年6月8日に行われた、都電荒川線荒川車庫での路面電車の日記念イベントの振り返り、今回で最終回です。

車庫入り口での「赤帯」7001号と「青帯」7022号の7000形リバイバルカラー車コンビのツーショットを撮影した後は、
12:00の再度の展示車両入替えまでの間、イベント会場を一旦離れ、荒川車庫から歩いて10分ほどのところにある「あらかわ遊園」へ向かいました。
その目的は遊園地で遊ぶためではなく、当時入口付近で展示されていた(現在の展示位置は不明ですが)都電6152号。
戦後の都電では最大の車両数を誇った6000形の最後の現役車両だった車両で、2000年頃までイベント電車や貸切運転などで活躍後あらかわ遊園に保存され、昨年の同園のリニューアル後も園内で保存されています。
先ほども書いた通りこの日は6152号を撮影するためだけに来たので遊園地の中には入らず、園の外周の柵の隙間からカメラを入れて外側から撮影するだけでしたが、久しぶりに見た6152号は柵も屋根もない場所に保存されているにもかかわらず美しい姿で、もう本線を走ることがないのが惜しまれる姿でした。

12時少し前にあらかわ遊園から車庫に戻ると、車庫入口の7001号と7022号の並びはそのままでしたが、両車に掲げられたヘッドマークがそれぞれ異なる絵柄のものに交換されていました。
そんな中、車庫の入口に1台の都バスがやってきました。
この都バスは見慣れた塗装のものではなく、クリーム色地に赤い帯という、すぐそばに展示されている都電7001号の塗装に近いカラーになっていて、通常の都バスを見慣れた目にはずいぶんイメージが違って見えました。
実はこの塗装、1960年代の都バスの塗装を復刻したものでした。
2014年当時は、都バスにも鉄道車両のリバイバルカラー車人気のような雰囲気があったようで、このクリームと赤の塗装の他にも、昭和40~50年代にかけてのアイボリーホワイトと水色のツートンや黄色と赤のツートンなど、数種類のリバイバルカラーの都バスが登場し人気になっていて、荒川車庫にやってきたこの都バスもその一台というわけです。
都電カラーのバスは一旦7022号の左横に停車し、リバイバルカラーつながりのスリーショットが実現しました。
しかしスリーショットが見られたのはほんのわずかの間だけで、数分経つと7022号が車庫内に引き上げ、その後はバスが7022号の停車していた線路の上に移動し、この日最後となる7001号とのツーショット撮影となりました。
昭和30~40年代の都電と都バスが一緒に移っている写真は私もそれまでに何枚か見たことはありましたが、どちらも復刻塗装とはいえこうしてこの目で両者の並びを見ると、似ているようでもベースとなる色の違い(都電は黄色、バスはクリーム色)もあって7001号の塗装の鮮やかさがより感じられました。

こうして、3時間という、(その当時の)他の車両展示のある鉄道イベントよりは短い時間ではあったものの、なかなか充実した内容の2014年の都電荒川線路面電車の日イベントは終わりました。
私がこのイベントに行くことができたのは今のところこれが最後になっているのが路面電車好きの自分には残念です。
来週日曜日(25日)に行われる今年のイベントは事前申し込み制で、おそらくもう参加申し込みはできないと思われますが、ぜひまた久しぶりの都電乗車も兼ねて参加したいものです。
nice!(11)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【鉄道イベントの思い出】都電荒川線 路面電車の日イベント(2014年) その3 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今回も、2014年6月8日に行われた都電荒川線荒川車庫での「路面電車の日」記念イベントの振り返り、続きます。

検修庫内の展示を一通り見学して、車庫敷地の裏手の方に出ました。(もちろん、立ち入りOKのエリアです)
すると、車庫内で車両を転線させるためのトラバーサーの上に7000形の7001号、そのそばの留置線に同じ7000形の7022号が止まっていました。
このうち7001号は前年(2013年)に塗装が昭和30~40年代の都電をイメージした黄色い車体に赤帯の入ったものに変更され、一方の7022号もやはり塗装が、1978年に7000形がワンマン運転対応改造にあたって新しい車体に載せ替えた時の塗装である黄色地に青帯という塗装に戻された車両でした。

そして11時になり、予告通り車庫入口の展示車両の入れ替えが行われ、7001号と7022号のリバイバルカラー車コンビが登場しました。
この2両の並びも、都電ファンとしては一度見て(撮って)みたかったものでしたが、いざどこかでそれを狙おうとしてもそうそう思い通りにその場面に遭遇するチャンスがあるわけでもないので、この日は狙ってゆっくりこの並びを見る(撮影できる)貴重な機会になりました。
7001号と7022号を近くで見比べると、同じ黄色の塗装でも色合いに微妙な違いが見て取れ、帯の色や入り方も違うので、同じ形式でも印象が異なるのが興味深かったです。
展示時間前半(11時台前半)の時点では、2両とも同じ「路面電車の日」記念マークを掲出していました。
あと私は気付きませんでしたが、この時間にNHKが取材に来ていたようで、この日のお昼のニュースの関東甲信越ローカルの時間にこのイベントの模様が放送されたようです。

2014年の都電路面電車の日イベントの振り返り、次回で最終回です。
nice!(10)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【鉄道イベントの思い出】都電荒川線 路面電車の日イベント(2014年) その2 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
2014年6月8日に行われた都電荒川線荒川車庫での「路面電車の日」記念イベントの振り返り、今回も続きます。

車庫入り口の車両展示スペースでの10~11時の間の展示車両(8801号・9001号・9002号)の撮影を一通り終えた後は、11時の展示車両の入替えまでの間、車庫に併設され荒川線車両のメンテナンスを行う検修庫の中での展示を見学しました。
検修庫内では、検査途中なのかピット上の線路に載った7000形や、各種車両部品などの展示も行われていました。
例えば、電車から取り外したパンタグラフは操作体験ができ、通常の使用状態ではあり得ないくらい頻繁に昇降を繰り返していました。
また、電車の行先表示幕もいくつか展示され、使用されていた時代ごとの変化も楽しめました。
展示されていた行き先幕の中には、かつて最終電車であることを示すために赤色地の行先表示を掲げた通称「赤電車」で使用されたと思われる字幕も含まれていました。
当時すでに荒川線の現役車両は行先表示のLED化が完了し、行き先幕を使用する車両が消滅していたので、展示された行先幕はどれも貴重な存在でした。
この他にも、イベントなどで掲げられたヘッドマークや、かつての都電全盛期に使用されていた運転系統板、停留所や車両に掲げられていた各種の標示類、電車内外に掲げられていた昔の広告など、貴重な品々が多数展示されていました。
この検修庫内の展示の内容は、私がほぼ毎年出かけていた頃はほぼ同じような内容でしたが(もしかすると今年のイベントも?)、それでも貴重な展示物を見るたびに、都電にも横浜や名古屋、仙台にあるような常設の路面電車展示館があったらいいのに…と思ったものです。(それは今でも変わりありませんが)

次回も続きます。
nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

【鉄道イベントの思い出】都電荒川線 路面電車の日イベント(2014年) その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

おはようございます。gonanaです。
久しぶりに、過去に参加した鉄道イベントの思い出を振り返ります。
今回は、去る6月10日が「路面電車の日」であることにちなみ、9年前の2014年6月8日に都電荒川線の車庫である荒川電車営業所(以下、荒川車庫)で行われた路面電車の日イベントの模様を振り返ります。
この荒川車庫での路面電車の日のイベントは、車庫入り口付近での電車の撮影会のほか、車両の各種メンテナンス作業を行う検修庫の公開、グッズ等の販売などが行われるイベントで、コロナ禍で中止の都市もあったものの、今年も6月25日に開催される予定になっています。

【参考】「2023路面電車の日」記念イベントを開催します | 東京都交通局
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/toden/2023/tdn_p_2023052510993_h.html


今回振り返る2014年の前年(2013年)の路面電車の日イベントは荒川車庫の工事のため近くのあらかわ遊園で行われたので、車庫での車両展示を伴うイベントは2年ぶりでした。
コロナ禍を経た昨年・今年のイベントは事前予約による定員制となりましたが、2014年のイベントでは事前予約の必要もなく、イベント開始の10:00の10分ほど前に車庫に到着するとすでに多くの人が集まっていました。
当日は降り続く雨のため開催されるかどうかも怪しい状況でしたが、イベント開催時間の10:00~13:00の間はおおむね傘やカッパなしでもどうにか耐えられる程度の降り方で済み、イベントの内容も一部を除き予定通りのものになっていました。
私がほぼ毎年出かけていた頃の荒川車庫でのイベントの特徴は、ほぼ毎回メインの車両展示の内容が1時間ごとに変化することでした。
これは、車庫入り口という狭いスペースのため、一度に並べることのできる車両が3台までに限られる状況から、1時間を1ブロックとして展示車両の一部または全部を入れ替えることで、結果的に撮影・見学できる車両がその分多くなるという配慮がされていました。
またその1時間のブロックの中で、周囲に人が入らずすっきりとした写真が撮影できる時間と車両に近づいて記念撮影や細部の撮影ができる時間が30分ずつとられていたのも、他のイベントではなかなか見られない工夫でした。

さて、イベント開始後まず1ブロック目の10:00からは、8800形8801号と、「レトロ電車」こと9000形の9001号(クリーム色と赤のツートン)と9002号(クリーム色と青のツートン)の3両が並びました。このうち8801号の展示は冒頭20分ほどの間だけで、以後は11:00まで9000形コンビのみの並びでした。
それまで、都電に乗りに行ったりイベントに言ったりした時に見ることができていそうで、実はこの時初めて見ることができた9000形同士の並び。
同じレトロ調デザインでも車体下半分のカラーが異なる2両が並ぶと、少しづつ趣が違うのがよくわかり楽しかったです。
2両にはそれぞれ「路面電車の日」の記念のヘッドマークも掲げられていました。
デザインは2両とも同じですが、絵柄に描かれている9000形はちゃんとそのマークを付けている車両のカラーリングになっていました。
記念マークは前半一緒に展示されていた8801号にも掲げられていましたが、9000形とはまた異なるデザインのものが掲げられていました。

10時台の展示車両の撮影が一通り済んだ後は、展示車入替えまでの間を利用して検修庫内の展示を見学しましたが、その時の様子はまた次回。

nice!(12)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

寝台急行「銀河」の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。

またまた例によって、ネットで鉄道系のニュース記事をいろいろチェックしていたら、こんな記事を見つけました。

特急列車ヘッドマーク弁当 第17弾「寝台急行テールマーク弁当『銀河』」発売|鉄道ニュース|2023年5月27日掲載|鉄道ファン・railf.jp
https://railf.jp/news/2023/05/27/140000.html

このシリーズのお弁当、いつもぜひ食べたいと思いながらいまだにそのチャンスに恵まれていません。今回もゲットできるかどうか…
このシリーズのお弁当の特徴の一つに、モチーフにしているそれぞれの列車の走る沿線のご当地メニューや食材がいろいろ盛り込まれていること。
「銀河」の場合は東京と関西を結ぶ列車だったので、東京・京都・大阪にちなんだメニューが盛り込まれているのは当然として、「銀河」は上り列車だけが客扱い停車していた(下りは運転停車)名古屋のみそカツも盛り込まれているのが面白いです。もしかして、東京・京都・大阪を意識したメニューだけではフォローできない肉系のメニューを、ということで選ばれたんですかね。

さて今回、急行列車でありながら「特急列車ヘッドマーク弁当」シリーズの新作に選ばれた寝台急行「銀河」。そういえば廃止から今年でちょうど15年が経つんですね。
その「銀河」は私にとっても思い出深い列車です。
私の初めての「銀河」乗車は、1991年のGWのこと。大学生になって初めての関西への鉄道旅の帰りに大阪駅から東京駅まで利用しました。
当時の「銀河」の客車はすでに24系25形になっており、これをEF65PFが牽引するスタイルは廃止まで変わりませんでした。
実は初めてだった寝台車への乗車にわくわくしながら大阪駅に入線してきた「銀河」に乗車しました。
指定の寝台に腰かけると、まだ発車前ながらさっそく車掌さんが車内改札に現れました。その時のJR西日本大阪車掌区の年配の車掌さんの関西訛りも混じった物腰柔らかな対応は、今も印象に残っています。
それ以来私は、関西やその他の西日本の地域への鉄道旅の足として10回以上「銀河」を利用しました。
上下両列車とも運転時刻が遅すぎず早過ぎないちょうどよい時刻設定で、「大垣夜行」や「ムーンライトながら」を利用するよりも東京ー関西館を楽に移動できるので、実に重宝な列車でした。
また、一度だけでしたが多客期に運転されていた14系座席車による臨時「銀河81・82号」に乗車したこともあります。
さらに、乗車はしなくても東京駅などで「銀河」を撮影したり発車を見送ったりする機会も結構ありました。
その中には、赤い車体と「EF65」のレタリングも印象的な「スーパーエクスプレスレインボー」塗装機EF651118号機が牽引したり、電源車に「トワイライトエクスプレス」カラーのカニ24が組み込まれていたりするなど、ちょっとイレギュラーな姿の「銀河」も観ることができました。
最後の「銀河」乗車は、廃止2か月前の2008年1月のことでした。
この時はお別れ乗車ということで、「銀河」ではこれが最初で最後の乗車になるA寝台を利用しました。
途中、乗車日を1日勘違いして寝台券を購入した名古屋から乗ってきた人に「ここ、私の席なんですけど」と起こされたり、浜松付近あたりで荒井運転のために目が覚めてしまったりといったハプニングはあったものの、さすがにA寝台のゆったりしたベッドは快適で、最後の「銀河」乗車のよい思い出ができました。
「銀河」がその長い歴史に幕を下ろした2008年3月15日から16日にかけては、もちろん私も最後の「銀河」の姿を見届けに出かけました。
上下列車とも、さすがに大混雑が予想される東京駅ではなく、新橋駅で見送ることにしました。
やってきた最後の「銀河」は、上下とも特にヘッドマークなどの特別な装飾もなく、機関車もいつもの特急職のEF65PFで、いたって普段通りの装いでした。
その姿からは、派手さこそないものの長年にわたってひたすら東京と関西を結ぶ使命を担い続けた名列車ならではの引き際のようなものが感じられました。

あれから15年、「銀河」の列車名はJR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」という形で復活しましたが、東京と関西を結ぶ夜行列車は、上りの「サンライズ瀬戸・出雲」が姫路・三宮・大阪からも利用できるものの、東京から関西に向けては、事実上夜の移動は高速バスしか選択肢がない状況が続いています。
いくら高速バスは発着・経由地に選択肢が多く、料金面でも寝台急行より安いといっても、やはり今の時代でも「銀河」のような寝台列車は魅力的な移動手段であると思います。
いつの日か、新たな形で東京と関西を結ぶ夜行列車が本格的に復活する日を心待ちにしたいと思います。
nice!(13)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
前の10件 | 次の10件 その他鉄道ネタいろいろ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。