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確かに現状からすると… [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
私のような視覚障がい者をはじめ、障がいを持つ人が鉄道やバスなどの公共交通機関を利用する場合、障害者手帳など規定の障がいを持っていることを証明するものを提示することによって運賃や料金などが割引になる制度が各交通機関で決められています。
JRの場合で言えば、「身体障害者旅客運賃割引規則」という規程で、例えば視覚障害1~3級などの第1種身体障害者の乗車券は、介護者が同伴すれば普通急行券とともに本人、介護者とも半額になるというものです。
ところが、この規程の文章のうち、「普通急行券」という文言に対して、現状にそぐわないという声を上げた議員さんがいるという記事が先日ネットに出ていました。
詳細は下記のリンクからどうぞ。

JR障害者割引、対象の急行すでに廃止「実態即さず」全盲の町議訴え(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/58f89a496ba770712d85a1f1aababecb49ace6bd

私は鉄道好きとはいっても、キップや運賃、料金などの細かな規則や規程については疎いところがあり、この障害者割引についても急行料金は対象になっても特急料金に関しては規定がないとは知りませんでした。
それはそれとして、2016年春の「はまなす」廃止をもってJR前線から定期の急行列車がすべて姿を消してから6年となり、確かに障害者割引の対象となる料金に急行列車に必要な「普通急行券」は含めても特急に必要な「特別急行券」は含めないというのは実情にそぐわないというのは納得です。
この規程が制定されたのがいつの事なのかは不明ですが、おそらくはJR、というか国鉄時代の、急行列車がほぼ全国の路線をカバーし、特急列車はまだ本数も運転線区も限られた存在だった時代の事だったのでしょう。
そのような時代であれば、中長距離を移動する場合、多くの場合急行列車が便利に利用できる状況にあり、その急行の料金が割引になることは障がいを持つ人の鉄道利用の点からかなりのメリットがあったことでしょう。
しかし今や障がいを持つ人であっても鉄道で中長距離の移動をしようと思えば特急列車や新幹線を利用するのは普通の事であるのに、それに必要な特急料金が障害者割引の対象から漏れているのはやはり問題ではないでしょうか。
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