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【乗り物中心】九州修学旅行の思い出 その2 [いろんな思い出]

こんにちは、gonanaです。
34年前の九州への修学旅行の思い出、前回からの続きです。

東京駅から新幹線0系「ひかり」で新大阪駅に到着した私たちは、ここから貸し切りバスで志布志港行のフェリーが出る大阪南港へ移動します。
新大阪駅から大阪南港へは大阪市営地下鉄(現 大阪メトロ)の御堂筋線・四つ橋線・新交通システムのニュートラムを乗り継ぐコースでも行け、私個人の旅だったら間違いなくこちらを選ぶでしょう。
ただ、さすがに400人近い高校生が都心の地下鉄や輸送力の小さな新交通システムの車内になだれ込むのも無理があるというもので、バス移動ということになりました。
個人的にはニュートラムには乗ってみたかったですが(笑)

新幹線を降りた私たちは、駅の外に出て団体専用の大型バスの駐車場に移動し、大阪南港まで乗る貸し切りバスがやってくるのをクラスごとに並んで待ちます。
特にこれといってすることもなくぼ~っと立っていると、突然駐車場の向こうの方に黄色い電車がやってきました。
突然のことで驚きましたが、どうやら団体用駐車場のそばを新大阪駅近くにある車両基地(当時の宮原客車区や宮原電車区)へ向かう回送線が通っていたようです。
そして、やってきたのは当時JR宝塚線(福知山線)の大阪―新三田間で運用されていた宮原電車区(当時)のカナリアイエロー色の103系だったというわけです。
関東ではこの時代も中央・総武緩行線や南武線で大活躍していたカナリア色の103系も、関西で見られるのはJR宝塚線の車両だけで、貴重な存在でした。
そういう車両を見ることができたということで、退屈なバス待ちの時間が急に楽しい時間に変わりました。
周囲では、「何で大阪に総武線が走ってるの?」という声も上がっていました。確かに私たちのような西武沿線民にとっては、黄色い電車といえば西武線か総武線というイメージが強いので、事情を知らない人にとってはびっくりだったことでしょう。
103系が走り去って2~3分ほどすると、103系とは逆方向へまたたった1両の列車が通過しました。
この時やってきたのは、岡山を拠点にに活躍していた12系客車改造のジョイフルトレイン「ゆうゆうサロン」の専用機関車として活躍していたEF65123号機で、客車を牽引しない単機での快走といったところでした。
同機は当時、「ゆうゆうサロン」の客車と同色の茶色ベースに金色帯という姿になっていました。
この機関車も関東ではなかなかお目にかかれない車両の一つだっただけに、103系以上にラッキーな遭遇となりました。
こちらにも周りからは「あれ?この電車1両だけで走ってる!」という声がどこからともなく上がっていました。
おそらく遠目には電車と機関車の区別がつかなかったのでしょうし、そもそも鉄道車両はすべて「電車」と呼ぶ人だったのかもしれませんが。
いずれにしても、単なる通過点のはずの大阪で、思わぬ「見る鉄」ができたのはとても大きな思い出の一つになりました。
残念だったのは、せっかくの貴重な出会いを全く撮影していないこと。確かこの修学旅行にはカメラの持参も許可されていたような記憶がありますが、あまりに突然のことでカメラを取り出す余裕が全くなかったのが正直なところでした。
カナリアイエローの103系もEF65 123号機も、今はもうすでに過去の車両となってしまっただけに、この時たとえ下手でも撮影できていれば…と悔やまれます。

さて、時間にすればせいぜい10数分ながら濃厚な鉄分補給の後(私のような鉄道好きだけでしょうが)、予定通り貸切バスに乗り込んで大阪南港へ向かいました。
新大阪駅から40~50分くらい(正確なところは覚えていませんが)で大阪南港のフェリーターミナルに到着し、今夜の宿でもある志布志港行きのフェリーに乗船です。
これも正確な時刻は忘れてしまいましたが、18~19時台くらいに大阪南港を出港し、私にとっては初めての長距離フェリーの旅が始まりました。
席はカーペット時期の桟敷席で、ここにクラスや班ごとといった単位で雑魚寝する形でした。
夕食にどんなものを食べたのかは覚えていませんが、おそらく船内の食堂をほぼ貸切状態にして食べたのだと思われます。
夜行フェリーに乗ったからにはぜひデッキに出て外の空気を吸ったり、夜の海や星空などを眺めてみたくなるものですが、この時にはそういった記憶がありません。
先生方からデッキに出ることを禁じられていたのか、それともまだ寒い3月ということでデッキに出なかっただけなのかは、今となっては定かではありませんが…
そんなこんなで、まだ九州に着いていないのに私としてはかなり濃密な思い出の残った修学旅行初日も終わり、カーペットの上で就寝となりました。

次回に続きます。
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