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【妄想旅】稚内発新大村行き 最長片道切符の旅18 宇都宮→水戸 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今回も稚内駅から新大村駅への最長片道切符を使った妄想乗り鉄旅、続きます。

最長片道切符の妄想旅9日目は宇都宮駅からスタート。
前夜の宇都宮駅到着がやや遅めだったこととこの日の行程の関係上、かなりゆっくり目に宇都宮を出発することにします。
前夜は遅かったのでおそらく宇都宮餃子などを食べるのも難しいと思われますが、この日の朝は時間に余裕があるので、朝から餃子の定食を提供しているというお店で餃子を味わうのもいいかもしれません。
さて、乗り継ぎの方は宇都宮10:48発の宇都宮線(東北本線)黒磯行からスタート。前夜に引き続き宇都宮線(東北本線)を北上していきます。
宇都宮ー黒磯間といえば、かつては普通列車でも上野駅方面からの直通列車も多数設定されていましたが、宇都宮線は今年(2022年)3月のダイヤ改正で宇都宮駅を境に完全に運転系統が分断され、宇都宮ー黒磯間の普通列車には新製されたE131系電車が投入されました。それまでの205系、さらにその前の211系がいわば「中古車」だったのに対し完全な当線(と日光線)向けの新型車となりました。
しかしいざ運用を開始してみると、1編成当たりの両数が205系の4両から3両に減少した影響で特にラッシュ時の混雑が激化したり、沿線の高校の下校時間に適した時刻の列車がなくなってしまったりといった問題が噴出し、地元からは新ダイヤとともに必ずしも歓迎されているとは言い難い面もあるようです。
そんなE131系に乗車して宇都宮駅を出発。那須の山々を見ながら走ること1時間弱の11:40に終着の黒磯に到着します。
黒磯駅といえば、かつては直流・交流の電化方式の切り替え駅となっており、駅での直流電機と交流電機との間の機関車交換が終日にわたり行われたり、普通電車もこの駅で直流電車による上野方面への列車と交流電車による郡山方面への列車とに運転系統が分かれたりと、鉄道における関東地方と東北地方との境界の駅となっていました。
しかし交直切り替え地点が駅から移動した現在では、黒磯駅にE721系や701系といった交流電車がやってくることはなくなり、貨物列車でもEH500形による首都圏への直通牽引が行われない列車での機関車交換は黒磯でなく宇都宮貨物ターミナルで行われるようになり、黒磯駅にかつての重みはなくなってしまいました。
ただ、東北本線の普通列車の運転系統は今でも黒磯で分割されており、同駅から新白河駅までは常磐線のイメージが強いE531系による運転となっています。これにはもちろん交直切り替えのデッドセクションの存在が影響しています。一時はこの黒磯ー新白川間の列車の一部に、磐越東線で使用されているキハ110系も使用されていた時期がありましたが、現在はE531系に統一されています。
そのE531系による新白川行は11:53に黒磯駅を発車。黒磯からは「宇都宮線」の愛称のない単なる「東北本線」となり、こんなところからも一旦入った関東地方から再び一時東北地方へ戻ったことが感じられます。
東北新幹線との乗り換え駅新白河駅には12:16に到着。ここでも東北本線は運転系統が分断されており、ここから北側は交流電車の活躍の場となっています。
新白河駅では同じホームを郡山寄りと黒磯寄りとで2つに分けて使うことで、それぞれの方面への乗り換えをホーム上の移動だけでできるような方式がとられています。
それにしても、同一ホーム上で相互の乗り換えができるとはいえ、こうしてわずかな距離で2度も乗り換えを強いられるのは、電化方式の違いや車両運用の効率化、さらには県境を超える区間にありがちな県境を超える鉄道利用客の少なさなどが理由なんでしょうが、果たして一般の利用客はこの運転形態をどのようにとらえているのか気になります。
まあ、実際はこんなことを考えるのは18きっぷなどで普通列車を乗り継ぐ旅をする人間だけだったりするのかもしれませんが…

新白河からさらに北へ向かう郡山行は12:52の発車。せっかく同一ホーム上で乗り換えられるのなら、黒磯発の列車からの接続時間ももう少し短くしてほしいところですが、新幹線接続の都合もありなかなかそううまくはいかないのでしょう。
とにかく何だか久しぶりな感じのする701系またはE721系に乗車して北上すること30分余り、郡山駅の1駅手前の安積永盛(あさかながもり)駅に到着。このま乗り続けていては一度通った郡山駅に再び着いてしまうので、ここで下車します。
最長片道切符のルートは、ここから水郡線で水戸へと抜けることになっています。水郡線はその名の通り水戸と郡山を結ぶ路線ですが、実際に同線が東北本線から分岐するのは、郡山の1駅新白河寄りの安積永盛駅です。
ここから乗り継ぐのは、13:48発の水戸行。水郡線の郡山方の日中の運転本数は少なく、1本前前の列車の発車は何と4時間半近く前となっています。
ということで、この日の乗り継ぎスケジュールもこれから乗車する水戸行を軸に組み立てることになり、朝の宇都宮出発が遅い時間になったのもその影響です。
さてその水郡線水戸行は、キハE130形で郡山駅方向から入線。水郡線の列車は全列車が安積永盛から東北本線に乗り入れて郡山駅が始発・終着となっているので、安積永盛は単なる中間駅というわけです。
列車は阿武隈川に沿って山間部を走っていきます。
やがて茨城県に近づくと水郡線と並行して流れる川も久慈川へと変わりますが、引き続き水戸へ向けて田園地帯を進みます。水郡線途中駅で最大の拠点駅となる常陸大子には15:38に到着。ここで15分停車するので、ちょっとホームや駅前に出たりして気分転換します。

終着の水戸駅が近づいてくると住宅も増え、少しずつ都市近郊路線の雰囲気を帯びてきます。
そして17:14にキハE130形は水戸駅に到着。安積永盛から約3時間半の水郡線の旅も終わりとなります。
この後の最長片道切符の旅は、常磐線で一気に東京方面へと南下しますが、そのあたりはまた次回です。
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