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【妄想旅】稚内発新大村行き 最長片道切符の旅48 諫早→新大村 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
稚内駅から新大村駅への最長片道切符を使った乗り鉄旅の妄想旅日記、今回でひとまず一区切りです。

江北駅(旧 肥前山口駅)から乗車した新しいD&S列車(観光列車)「ふたつ星4047」の豪華な車内と車窓の有明海の絶景を楽しみながら、12:25に諫早駅に到着します。このまま「ふたつ星4047」に乗って長崎駅まで行ってしまうと行き止まりになってしまうので、ここで下車します。
諫早駅は、長崎本線と同駅から分岐して大村・早岐方面へと向かう佐世保線と、やはり同駅を起点に南島原方面へ向かう私鉄の島原鉄道、そしてさらに先日開業したばかりの西九州新幹線が発着する長崎県内有数のターミナル駅になっています。
その諫早駅から乗り継ぐのは、12:39発の大村線の区間快速「シーサイドライナー」佐世保行。「シーサイドライナー」には同じ列車名でも快速と区間快速の2種類があり、乗車する列車も含む後者は大村線内の竹松ー佐世保間が各駅停車となっています。
「シーサイドライナー」といえば、個人的には青い車体のキハ200系ややはり青色に塗装変更した国鉄型気動車キハ66・67形で運転されていた頃のイメージが強いですが、現在ではJR九州初のハイブリッド車両YC1系で運転される列車が多いようです。
大村線の車窓には、先ほど長崎本線から眺めた有明海に代わり大村湾の絶景が広がり、列車名の「シーサイドライナー」にふさわしい車窓風景を楽しめます。
惜しむらくは、YC1系がオールロングシート車であること。
最近のJR九州の普通・快速用の新製車はロングシート車が多くなっているほか、一部では混雑緩和を名目とした座席の一部撤去が行われた車両もあるようで、座席の減少には利用客から不満が噴出しているという記事を目にしたこともあります。
個人的には、3ドア車で転換クロスシート車のキハ200系のような車両の方が、都市間輸送や観光客輸送の側面もある「シーサイドライナー」には適任のような気がしますが…
それはそれとして、諫早駅から乗車した「シーサイドライナー」は12:54に新大村駅に到着。ついに最長片道切符の妄想旅もゴールに到達
!…と言いたいところですが、実は最長片道切符のルートはここで終わりではなく、もう少し乗り進んでやっと本当にゴールとなります。
目指すゴールを一度通り過ぎるのはやや奇妙な感覚もありますが、とりあえずなるべく窓の外を見ないようにして新大村駅を通り過ぎるのがよいのかもしれません。
各停区間に入った竹松駅の次の駅は、その名も「大村車両基地」。
新幹線の車両基地の最寄り駅ということでこの名になったようですが、路面電車やバスではよくある「○○車庫前」という停留所名に近いこのような駅名がJRの駅名になるというのも面白いところです。
引き続き大村湾を眺めながら進み、13:41には早岐駅に到着。ここは大村線と佐世保線との接続駅で、乗車してきた「シーサイドライナー」も11分停車の後佐世保駅へと向かいます。
早岐駅から乗車するのは、13:59発の博多行特急「みどり34号」。稚内駅を出てからもう何本もの在来線特急に乗車してきましたが、この「みどり34号」が最後に乗車する在来線特急であり、同時に最長片道切符の妄想旅で最後に乗車する在来線列車でもあります。
佐世保駅を発車した「みどり34号」は13:52に早岐駅に到着。ここからは進行方向を逆にして博多方面へと向かいます。この列車は「ハウステンボス」号の併結のない単独運転ですが、早岐駅では7分間と眺めに停車します。
方向転換を終えた「みどり34号」は佐世保線を博多駅目指して走っていきます。これまでたどってきた道のりを振り返るうちに早くも14:26に西九州新幹線との乗り換え駅にして最長片道切符最後の乗換駅である武雄温泉駅に到着します。
武雄温泉駅といえば、西九州新幹線「かもめ」とそのリレー特急「リレーかもめ」が同一ホームで対面乗り換えできることが大きくクローズアップされていますが、「みどり」や普通列車といったその他の佐世保線列車は、別に設けられた佐世保線ホームに発着し、乗り換えの際に中間改札を通る必要のない「リレーかもめ」と「かもめ」の乗り換えに対し、その他の列車と「かもめ」を乗り継ぐ際は一般の在来線・新幹線併設駅のように一度中間改札を通っての乗り換えとなります。

西九州新幹線は、新函館北斗駅から乗車した北海道新幹線に始まり、秋田新幹線を除くすべてのフル規格&ミニ新幹線規格の全路線に何らかの形で乗車してきた新幹線の最後の乗車であるとともに、1か月近く前に稚内駅を出発して以来189本の列車と2本の列車代行バスを乗り継いできた最長片道切符の本当に最後の乗車路線となります。
その最後の乗車列車は、武雄温泉14:56発の「かもめ33号」。
「リレーかもめ33号」からの接続を受けて武雄温泉駅を発車した「かもめ33号」は、真新しい高架上の路線を疾走していきます。新幹線の常というか、トンネルの連続で車窓が楽しめる区間はわずかなようですが、それでも新大村駅の付近では大村湾が見える区間もあるようで、これは見所かもしれません。
「かもめ33号」は武雄温泉の次の嬉野温泉駅を通過する列車で、「かもめ」用のN700Sの内装や乗り心地を味わう暇もなく、あっという間の12分で最長片道切符の旅のゴール新大村駅に到着。長い旅のフィナーレに乗車する列車としては何ともせわしないですが、ともかく1か月にわたる最長片道切符の旅はこれにて終了となります。

以上ここまで、最長片道切符の乗り鉄旅の妄想旅日記をつづってきました。
なにぶん実際に旅をした記録ではなく、あくまでも乗り換え検索サイトを使ってくみ上げた乗り継ぎスケジュールに基づいた妄想旅のため、私がリアルで乗車したことのない路線を中心に文章表現の不十分な部分が多くなってしまいましたが、それでも少しは乗り鉄旅に出ているような感覚を感じていただけたとしたら幸いです。

次回は、この稚内から新大村への最長片道切符の妄想乗り継ぎプランの全行程をご紹介します。
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