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【自立訓練の日々 その12】寮生活 休日&空き時間の過ごし方 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
「自立訓練の日々」第12回です。前回の記事は
https://gonana57.blog.so-net.ne.jp/2019-07-02
です。

今回は、障害者リハビリテーションセンターの寮での生活の中での休日や訓練以外の時間の過ごし方について書きたいと思います。
以前も書いたとおり、センターでの訓練は月~金曜のみで、土曜・日曜・祝日は基本的に休みとなります。私のように寮に入っている訓練生にとっても、三度の食事と消灯前の点呼、それに消灯自国以外に決まった時間に何かをしなければならないということもなく、一般に寮生活と聞いてイメージするほどには日々の生活にあまり「縛り」は感じませんでした。
そのため、休日や空き時間の過ごし方も訓練生それぞれでした。
まず、寮で数か月にわたって生活するからには掃除や洗濯も欠かせません。
掃除のほうは、各部屋に掃除機が1台ずつ置かれていて、それを使いますが、その他に雑巾やクイックルワイパーなどを寮生それぞれが持ち込んで掃除に使っていました。特に部屋の掃除の時間として指示された時間というのはなく、それぞれの部屋で適宜掃除をすることになります。私の場合、本来は4人まで入ることのできる部屋に一人で入っている時期が長かったので、掃除する範囲もそれなりの広さがありましたが、特にこれといってやることのない休みの日など、いい暇つぶしになったりもしました。
洗濯は、寮の各階にある、その階の寮生が共同で使う洗濯機と乾燥機を使ってします。これも寮生それぞれで洗濯するペースは違い、私は2~3日に一度くらいのペースでしていましたが、人によっては週末に一週間分の洗濯をまとめてする人もいて、何回も洗濯と感想を繰り返すので大変だと言っていた野を思い出します。
寮の各階の一角にコインランドリーの店内のようなスペースがあり、そこに数台ずつ洗濯機と乾燥機が置かれています。私のいた階には視覚障害者が多かったので、洗濯機や乾燥機の主に操作するボタンにはそれがわかるように凸点状に盛り上がった形状のシールが貼られていました。
それともう一つ欠かせないのがお風呂です。
もちろん寮にも大浴場があります。浴場の中は一般的な銭湯やホテルの大浴場とあまり変わらないと思います。夕方と朝の入浴可能な時間帯の間であればいつでも入浴することができ、さらに訓練などでは交流することがない他の寮生とも挨拶やちょっとした会話などをして交流することができ、これも寮生活の中での楽しいひとときでした。

休日の掃除や洗濯など以外の時間の過ごし方も寮生それぞれです。ほぼ終日部屋でごろごろしているという人もいれば、センターのすぐ近くにある所沢航空記念公園へ散歩やランニングをしに出かける人もいます。また、センターの最寄り駅の西武新宿線新所沢駅や、近くの所沢駅の周辺へ買い物に行く人も多かったようです。私も、白杖を使っての単独歩行に多少なりとも自信が出てくると、「自主トレ」を兼ねて時々新所沢駅近くのコンビニに行ったり、喫茶店にコーヒーを飲みに行ったりしました。
また、寮の中では飲酒は禁止されていましたが、センターの外で常識の範囲で飲む分には飲酒も可能なので、夜になると時折新所沢や所沢の駅前の居酒屋やカラオケボックスなどへ訓練生仲間などと出かける人も結構いたようです。
部屋での過ごし方は同室者がいるかどうかでも変わってきますが、私の場合はかなり自由にのんびり過ごしていました。寮の部屋には備え付けのテレビやラジオはないので(寮の各階にある寮生同士の談話室的な共用スペースにはテレビがありました)、訓練生によっては小型の液晶テレビやラジオを持ち込む人もいました。私もテレビ音声を聴くことのできるラジオを部屋に置いていました。
さらに、パソコンを使うことができる訓練生の中には、ノートパソコンを部屋に持ち込んでネットサーフィンやメールを楽しんでいる人もいました。ただ、寮の部屋の中は通信状況が慢性的に良くないらしく、なかなか良好なネット環境とはいかなかったようですが・・・
もちろん、人によっては資格試験などのために勉強をしている人もいましたし、日々の訓練の中で次回の訓練までにやっておく必要のある課題が出されることもあるので、その時には訓練生一人に一つずつ用意されているデスクが役に立ちました。

そんな休日を過ごしている寮生ですが、やはり時には実家の家族のもとへ帰りたくなるものです。実家などへ帰る頻度も人それぞれ違い、センターに近い人などはほぼ毎週末ごとに実家に帰っている人が多かったようですし、逆にあまり帰省しない人もいました。年末年始やゴールデンウィークなど、訓練のない日が続く時期は多くの寮生が実家に帰るため、寮の中もかなり閑散としていたようです。
私の場合は月に1~2回くらいの割合で週末に実家へ帰っていました。センターと実家の間は車で20分ちょっとくらいの距離しかありませんが、やはり時々実家で過ごすと気分的にもほっとするものがありました。

私はセンター入所に当たって寮生活をすることになった時は、正直なところ厳しい規則などで寮での生活についていけないのではないかという不安もありました。しかしフタを開けてみれば規則も思ったほど厳しくはなく、比較的過ごしやすい環境だったような気がします。
まあ、細かいことを言えば部屋の暖房の(もしかしたら冷房も?)の効きが今一つよくなかったのと、ベッドの高さが実家のベッドよりもかなり低くて最後まで違和感がぬぐえなかったのだけが玉にきずでしたが(笑)

「自立訓練の日々」シリーズ、一応次回でラストの予定です。


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