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2012年 北斗星の旅の思い出 その3 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
8年前の「北斗星」乗車の思い出、もう少し続きます。

青函トンネルを抜けて北海道に上陸した「北斗星」は6:35、道内最初の停車駅函館に定刻到着。
函館では青森に続き、再度の進行方向の反転と機関車交換が行われますが、青森駅では車外に出られなかった(そもそも、私の乗車した1号車は、青森駅ではホームのない場所か線路に停車しました)のに対し、函館は客扱いを行う停車のため、もちろんホームへ出て撮影をしつつ気分転換を図ります。
まずはここまで、この日の「北斗星」を牽引したED79 12号機とその解放作業を撮影し、急ぎ足でホーム札幌方先頭へ移動。
先頭にはすでに札幌までの牽引を担当するDD51 1095+DD51 1148の重連が連結済みでした。
それにしても、8分間の停車時間中に客車12両を挟んだ前後の機関車の間を移動しつつどちらも撮影するというのは結構大変なもので、約300mほどの間を急ぎ足で移動してDD51の先頭部までたどり着いた時には、もうすでに発車まで2分を切っていました。
とりあえずDD51先頭のカットは2カットほどとっただけですぐにその場を撤収。
せっかく乗車している「北斗星」に置いてきぼり(しかも貴重品とデジカメ以外の荷物は寝台に置いたまま)を食らっては元も子もないので、一番近いドアを目指しますが、DD51重連に続く客車は電源車カニ24で、その次の11号車のオハネフ25のドアは1号車と同じく編成後方に寄った位置にあるため、都合4両分の距離(80m弱?)をまたも急ぎ足で移動することになり、ゴールの11号車のデッキに飛び込んで車内に入った次の瞬間にドアが閉まるという、朝から何ともスリリングな展開となってしまいました。
それでも、両方の機関車のそばで撮影している人も、その他ホームに出ている人も意外に少なかったので、移動が全体にスムーズにいったのが救いでしたが。

朝食前に思わぬ朝のハードな運動をすることになってしまいましたが、何はともあれ「北斗星」のヘッドマークを掲げたED79とDD51の姿をとらえることができて一安心です。
函館駅で飛び乗った11号車から自分の寝台のある1号車に戻るには、途中で7号車の食堂車「グランシャリオ」を通ることになります。
そこで寝台に戻る前に、函館到着直前の6:30にすでに朝の営業が始まっている食堂車で朝食をとることにします。
前夜の「パブタイム」同様、朝食時も事前の予約は不要なので気軽にドアを開けると、やはり少しでも早く朝食にありつきたい人が多いのか、テーブルはすべて埋まっていました。
スタッフに隣の車両の半室ロビーで名前を呼ばれるまで待機するよう案内されたので、前夜同様ロビーで順番を待つことに。
前夜のパブタイム開始前は満員だったロビーも、この時間は私と同じような朝食待ちの人が3~4人いるだけでゆったり過ごせました。
ロビーの窓からは、大沼国定公園の風景がバッチリ望めました。
タイミングよく青森から乗務しているJR北海道の車掌さんによる車窓案内もありました。(この後もいくつかの名所を通過するたびに車窓案内あり)
7:30頃になってやっとスタッフからお呼びがかかり、改めてグランシャリオに入店。
重厚な大人のムードにあふれた夜とは全く違う、明るく開放的な朝の雰囲気もまた、グランシャリオの魅力でした。
右手車窓に広がる噴火湾の景観を眺めながらいただいたのは洋朝食。
メニューは、ジュース(確かおれんじまたはアップル)、サラダ、クロワッサンと(確か)ロールパン、卵料理(確かスクランブルエッグ)、ソーセージとポテトフライ、巨峰入りのヨーグルト、夕張メロンゼリー、コーヒーまたは紅茶(私はコーヒー)という、普段の朝食とは比較するだけ野暮というくらい豪華、かつボリューム満点の内容でした。
朝食の値段としては高額な1,600円という価格も、雄大な北海道の海と緑を堪能しながら豪華なメニューをいただき、明るい気持ちのよい朝を感じられるグランシャリオの雰囲気も込みでのこの値段なら納得、というか安くすら感じるほどでした。

満足度120%の朝食を終えて、しばらくぶりに寝台に戻ってくると、もう早いもので北斗星の旅もあと3時間ほど。
あとは札幌到着まで車窓を眺めつつのんびり。
車内ではJR北海道函館運輸所の車掌さんによる北斗星グッズの車内販売も行われ、私は2枚組のオリジナルオレンジカードを購入。
JR発足前後から数年ほどの間に各地の列車で盛んにおこなわれていた担当者章句オリジナルのオレンジカードの車内販売ですが、私はこの時が数年ぶりの遭遇となり、しかも記憶に残っている所では最後の遭遇にもなりました。
今ではオレンジカード自体が過去のものになっており、こんなところにも時代の流れが感じられます。

11:18、定刻より3分ほど遅れて「北斗星」は札幌駅に到着。
11年ぶりの「北斗星」の旅は非常に楽しく充実したもので、「もっと乗っていたい」「また乗りたい」という強い思いにさせてくれる16時間あまりの時間でした。
折り返し整備を受ける札幌運転所へ引き上げる北斗星編成を見送り、私は引き続き北海道の鉄道旅をつづけたのでした。

結局、この時の乗車が「北斗星」最後の乗車となりました。
私としては、もちろんあと何回でも乗車したかったし、廃止前のお別れ乗車もかなわなかったのは悔やまれてなりません。
しかし、ここまで綴ってきた最後の乗車からでも8年、さらにその前の乗車経験から数えるともっと多くの年月が経った今でも「北斗星」乗車の思い出は鮮明に心に残っています。
あと10日ちょっと経つと、2015年8月22日から23日にかけての上り列車を最後に「北斗星」が27年5か月の歴史に幕を下ろして早いもので5年という節目の時を迎えます。
たとえどんなに多くの人に利用され、鉄道史に名を遺した列車でも、5年もたてばともすれば忘れ去られがちなものなのかもしれませんが、「北斗星」は廃止から5年が経過してもなお、先日の記事でも取り上げたようにこの列車にまつわる話題が時折ネットニュースなどに掲載されるというのは、それだけ多くの人の記憶や思い出に残る素晴らしい列車だったということの表れなのでしょう。
それは「北斗星が」、「四季島」「瑞風」「ななつ星」といった、豪華なのは確かだけど料金の高さや乗車のための競争率の高さから自分には縁のない列車と感じてしまいがちなクルーズトレインのような列車ではなく、豪華列車としてのクオリティーは高いレベルで維持しつつ、ちょっとだけ頑張ればいつでも誰でも乗車のチャンスのある、手の届きやすい存在の列車というスタンスを、運転開始から終焉まで一貫してとり続けてきたことも大きく影響しているのかもしれません。
ヨーロッパでは一度衰退した夜行列車を新たな形で復活させる動きも広がっているようですし、日本でも「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」の精神を受け継ぐような、豪華かつ便利で普段使いしやすい夜行列車が復活する日がやってきてほしいものです。
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2012年 北斗星の旅の思い出 その2

こんばんは、gonanaです。
8年前の「北斗星」の旅の思い出、今回も続きます。

食堂車「グランシャリオ」での遅い夕食を終え、1号車の自分の寝台に戻り、ほぼ定刻通りの仙台発車を見届けて就寝したのが0時頃。
そしてふと目を覚ますと時刻は4時になろうとするところ。
車窓は暗くて今どこを走っているかは定かでないものの、定時運転であればまもなく青森駅に運転停車というタイミングでした。
この日乗車した1号車は、青森以南と函館以北では編成最後尾となりますが、青森―函館間では運転方向が逆になるため、1号車はこの区間の牽引機ED79の次位となります。
この時の北斗星乗車に当たって寝台券を購入した際、発売日当日の発売開始時刻の午前10時ちょうどになった瞬間に指定券類の発券操作をしてもらう通称「10時打ち」を某駅のみどりの窓口の係員の方にしてもらったものの、希望する個室寝台はどれも満席で、結局開放B寝台の1号車に乗車することになりました。
それならば、もし青森停車の頃に目覚めることがあれば、同車の編成最後部に繰る側の車端部にある貫通扉の窓越しではあるものの、青森駅でのED79連結の瞬間に立ち会うことができるかも・・・
と目論んでいたのですが、まさにそのようなタイミングで目が覚めてしまいました(笑)

で、早速その貫通扉の窓のそばのデッキへ移動。
4:17頃、「北斗星」は青森駅に到着。時刻表には掲載されない「運転停車」なので客扱いもなくドアも開かず、深夜なので車内放送も中断したままです。
到着するとすぐに、こちらに向かってED79のヘッドライトの光が近づいてきます。
ここから函館までこの日の「北斗星」を牽引するED79 12号機は、徐々に北斗星編成との距離を詰めていき、3分ほどでドッキングが完了しました。
この瞬間を見届けたいという人はやはりそれなりにいるもので、この日も私の他に3人の方とともに連結の瞬間に立ち会いました。
私も含めみんな、デジカメやビデオカメラを手に撮影に余念がありませんでした。

7~8分ほどの停車ののち、進行方向を逆にして青函トンネルを目指して「北斗星」は青森駅を発車しました。
見たい物は見られたので、函館到着までもうひと眠りしようとしましたが、やはり眠っていては見ることのできない瞬間を見届けられた興奮からか、すっかり目が冴えてしまい、このまま青函トンネル通過と北海道上陸も見届けることにしました。
青函トンネルには前夜の案内放送での予告通り5:07頃に突入。
40分ほどでトンネルを抜けると、そこはもう北海道。
そして6:35、「北斗星」は道内最初の停車駅函館に到着。
ここでは8分停車で先ほどの青森駅と同じく進行方向の反転と機関車交換が行われますが、青森と違って客扱いありの停車なので、もちろん撮影と気分転換のためホームに出ます。

次回、北海道内をラストスパートです。
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2012年 北斗星の旅の思い出 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
昨日は、上野と札幌を結んだブルートレイン「北斗星」のギリシャ名を付けた競走馬「アルクトス」が出走した「エルムステークス」(結果については昨日の記事の終わりに追記をしてあります)について書きましたが、
それとのつながりで今回からは、私が8年前に「北斗星」に結果的に最後となった乗車をした時の思い出を振り返ってみたいと思います。

2012年8月7日、実に11年ぶりになる北海道への鉄道旅に出発しました。
北海道上陸の足は、こちらも乗車は11年ぶりの「北斗星」です。
久々のブルトレの旅にテンションが高まる中、18:45に上野駅13番線に1号車のオハネフ25を先頭にした推進回送で「北斗星」が入線。
この日の下り「北斗星」の本州内の牽引機は、EF510-507。
廃止となるまで一貫して上野駅では注目の的であり続けた「北斗星」、そしてブルトレ仕様のEF510 500番台の周囲には、この日も多くの撮影者や見送りの人が集まり、その中にはもちろん私もいました。
今や、すっかり日本海縦貫線の貨物機の一員としての姿が定着した感のあるEF510 500番台ですが、やはり「北斗星」や「カシオペア」のマークを付けた姿には懐かしさを感じます。
本運転では先頭となるEF510のところから、編成各社の車輛番号や車両側面の方向幕、さらにはJR北海道所属の個室車両の側面に取り付けられたエンブレムや、営業開始前の食堂車の内部などをホームから撮影しながら、乗車する最後部の1号車まで歩きました。
このあたりの動きは、それまでもまたその後も、何度も上野駅で発車前の北斗星を撮影した時とほぼ一緒でしたが、この日いつもと違うのは、自分は見送る側ではなく見送られる(?)側であるということ。

そして19:03、「北斗星」は定刻通り上野駅13番線を発車。
北海道への鉄道旅のスタートであるとともに、結果的に最後となった「北斗星」の旅も幕を開けました。
この「北斗星」の旅で利用したのは、1号車のオハネフ25 8の「Bコンパート」。
オーソドックスな開放形2段式B寝台の通路側にガラス製の扉と仕切を設け、1区画を4人グループで利用する場合は、仕切扉の開閉やテンキーによる施錠もできる簡易個室になるというものでした。
ただ、この日の私の寝台(下段)のように、仕切扉を全開にした状態でロックし、普通の開放B寝台と同じように利用する場合は、通路との境のガラス仕切がかえって邪魔に感じることも多いのが難点でした。

上野から大宮までは帰宅ラッシュで混雑する京浜東北線などを車窓から眺めながら、いつもとは明らかに違う優越感に浸りつつブルトレの旅の序盤を楽しみます。
この時間、7号車の食堂車「グランシャリオ」では運転開始から終焉まで一貫して「北斗星」の名物であり続けた予約制のフランス料理のフルコースディナーの時間でしたが、以前に乗車した時同様この時も料金的になかなか手が出ず、とりあえず上野駅のコンビニで購入したサンドイッチで、ディナー終了後の21:30頃から開始予定のパブタイムまでつなぐことにしました。
「次回こそはぜひディナータイムも予約しよう!」と心に決めたものの、ついにその機会を逃してしまったことは非常に悔やまれます。

宇都宮を発車したところで、食堂車でのパブタイムに備えて(パブタイムの利用は予約不要のため)、食堂車の隣の6号車スハネ25 502の半室ロビーへ移動しました。
行ってみると、もともと定員の多くないソファーはすでに満席で、グループ客が飲み会を始めているのを横目に通路に発つことに。
しかも時間を追うごとに、同じようにパブタイム待ちの人達が少しずつ増えていき、狭いロビーは混雑してきました。
この日は列車自体も満席で、ディナー利用客も定員一杯だったようで、ディナータイムの終了も遅れ、結局1時間ちょっとロビー前の通路で立ったまま待ち、22:00頃になってようやくパブタイム開始となり、「グランシャリオ」の中へ。
やっと席に座り、ビーフシチューセットと白ワインをオーダーしてホッと一息。
運ばれてきたビーフシチューセットは、前妻の「リヨン風サラダ」とメインディッシュのビーフシチュー、ライスかパン(私はパンをチョイス)、コーヒーか紅茶(私はコーヒー)のセット。
ビーフシチューは肉の柔らかさもちょうどよく、デミグラスソースもコクがあってとても美味でした。
普段はワインなど飲むことのない(当時も今も)私ですが、せっかく「北斗星」に乗るならと、北斗星のオリジナルワインを注文。
ボトルには「北斗星」のイラストが描かれたラベルが貼られていて、これだけでも乗車記念に飲む価値の高いものでした。
しかもイラストに描かれている北斗星の牽引機がEF510ではなくEF81のままというのが個人的にはなんだか嬉しかったです。
料理はおいしいし、室内のムードも最高で、翌朝の朝食も含めてブルートレインの食堂車の魅力を改めてたっぷりと感じることのできたひとときでした。
お会計は普段外食するときの数倍の高額だったけれど、十分それに見合う満足感を味わって、遅いディナータイムは終了。
1号車の自分の寝台に戻り、定刻通り23:30に仙台駅を発車したのを見届けたところで、この日はひとまず就寝・・・

次回、北海道に上陸します。
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【追記あり】こういう名前なら、思わず応援したくなる! [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
先日、いつものようにネットニュースをあれこれ見ていたら、こんな見出しを見つけて思わずクリックしてしまいました。

【エルムS】アルクトス、寝台特急「北斗星」ばりパワー&持続力(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/37ca6a994449860b916a70c74804a03e193da38c

私はもともと競馬にはあまり関心があるほうではなく、競馬場やWINSに行ったり馬券を買ったこともなく(以前の職場の近くに銀座のWINSがあったので、会社最寄駅と会社との行き帰りなどに毎日前を通ってましたが)、ネットニュースでも競馬関連の記事を読むことはほとんどないけれど、こんな見出しを見てしまうとさすがにスルー出来ません(笑)
今回初めて知りましたが、アルクトスってギリシャ語で「北斗星」(北斗七星?)の意味なんですね。
記事の中には、細かいことを言えば「『蓄電池のエネルギーを動力源にする電気機関車』って表現は正しくないぞ」とか、「パワーを例えるなら、道内で北斗星を牽引したDD51重連の方がふさわしいのでは?」などと鉄道ファン・ブルトレファン的には突っ込みを入れたくなる部分もいくつかあるけれど、いずれにしても競馬は素人の私でもつい馬券を買ってみたくなります。
しかも、この馬の明日の札幌競馬場初出走というレースが「エルムステークス(エルムS)」とは、何という偶然!
もちろん、レース名の「エルム」は札幌で開催されるレースだからということでの命名でしょうが、ブルトレファン的にはかつて「北斗星」同様上野ー札幌間を結んだオール開放B寝台の臨時ブルトレ「エルム」を思い出してしまいます。
このレースでのアルクトスの人気や注目度がどの程度のものなのかよくわかりませんが、こういうレースになるとあっては、やはりアルクトスを応援するしかないですね!
馬券を買うかどうかは別としても、競馬中継はチェックしないと。

ブルトレや夜行列車のファンの妄想としては、例えば「ブルートレインステークス」とか「ないとトレイン特別」とかいった名前の、出走するのがすべてブルートレインや夜行列車の愛称名の入った馬名の馬のみによる架空レースの架空実況をどこかで聞いてみたい気もします。
どなたか、鉄道好きな競馬実況のアナウンサーの方、いませんかねえ。

それにしても、間もなく定期列車廃止後の臨時運転の終了からも5年を迎えるというのに、この記事だけでなく、JR北海道所属の客車に取り付けられていたエンブレムの入った懐中時計が発売されたり、過去に東京駅などで発売された「寝台特急テールマーク弁当」が昨日から再販されたりと、この列車にまつわる話題が今でも時折生まれるとは、「北斗星」ってやはり多くの人々の思い出に残る、素晴らしい列車だったんですね。

【追記:2020/08/09 16:00】
エルムステークス、先ほど終わりました。
結局馬券は買わなかったけれど(私の場合は、現状ではその前に電話投票やネット投票の登録をしなければいけないけど)、テレビでレースは見守りました。
アルクトス、6着でした・・・
まあ、14頭中の6着だから、悪い着順ではないと納得すればよいんでしょうか?(そのあたりの評価は、競馬ど素人の私にはできませんが)
せっかくほぼ初めてテレビの競馬中継に注目したのだから、できればアルクトスが1着になってくれたら嬉しかったけれど、そんなに競馬ってものは生やさしいもんじゃない、ってことなんですかね。
でも、一時とはいえ私に競馬ファンの気分を味わせてくれたアルクトスには感謝したいと思います。
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【妄想シリーズ】四国の鉄軌道 脳内乗りつぶし旅 5日目 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今日は野暮用があって休暇を取ったので、平日ですが日中の更新です。
四国島内の鉄軌道全線の脳内乗りつぶし旅、最終回です。

四国脳内乗りつぶし旅の最終日は、高知駅から7:10発の土讃線普通列車須崎行でスタート。
7:40発の伊野駅で下車し、少し歩いて土佐電交通の路面電車の伊野停留所へ。
JR伊野駅からだと、土佐電に乗るには1つ隣の伊野駅前停留所の方がまさに近いですが、それでは伊野停留所と伊野駅前停留所の間を乗り残してしまうので、急いで伊野停留所へ向かいます。
伊野7:56発の電車は、十字型の土佐電の路線網のうち東西方向の路線の途中の知寄町止まりなので、途中8:22着の鏡川橋停留所で下車。
ここで乗り換えるのは、8:29発の後免町行。どうやらこの電車は低床車(ハートラム・ハートラムⅡ)が使用されるらしく、従来車との比較も面白そうです。
鏡川橋から乗車した電車は終点の後免町停留所に9:25に到着。この時点で、JRを除く四国の私鉄・第三セクター鉄道への完乗を達成したことになります。
この後はJRの後免駅に移動しますが、この間を結ぶバスがないのでタクシーか、少し歩いたところにある土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の後免町駅から向かうか、少々悩みどころです。
後免からは10:20発の特急「南風10号」に乗車、土讃線を全線踏破するほか、瀬戸大橋への松山・高知方面からのアクセスルート(宇多津経由)も踏破します。
「南風10号」は岡山行なので、終点まで乗車してそのまま帰京としてしまいそうにもなりますが、まだ高徳線と鳴門線が未踏破のままで残っているので、12:10着の児島で下車して12:35発の快速「マリンライナー29号」に乗り継いで初日の昼以来の高松へ向かいます。
高松では5分の接続で高徳線特急「うずしお15号」に乗車、徳島に14:15に到着した時点で高徳線は踏破となります。
これで残る未踏破の路線は鳴門線だけになります。
鳴門線の起点は「うずしお」も停車する高徳線の池谷駅ですが、池谷で乗り換えても徳島まで行ってから鳴門線に入るコースでも、「うずしお15号」から接続する鳴門線列車は同じなので、その接続列車の始発駅でもある徳島駅での乗り換えとしました。
そして徳島14:57発の鳴門線直通鳴門行に乗車。
池谷から鳴門線に入り、15:39に鳴門駅に到着したところで、ごめん・なはり線の開業により全線完乗のタイトル返上の形になっていた四国の鉄道・軌道(ケーブルカー・ロープウェイは除く)の全線踏破を再び果たすことになります。

子の脳内旅の最大の目的を達成し、あとは一路東京へ戻ります。
先ほど乗ってきた列車の折り返しとなる鳴門15:55発の徳島行に乗車し、先ほどと同じ理由で終点まで行きます。
徳島から乗車するのは、こちらも先ほど下りに乗車した「うずしお」。
乗車する16:46発の「うずしお22号」は、高松ー徳島間の運転が多い「うずしお」の中では少数派の岡山直通、しかも高松ー岡山間は「マリンライナー」や「サンライズ瀬戸」とは異なり宇多津駅経由のルートをとるという、乗り鉄好きにとっては見逃せない列車でもあります。
瀬戸大橋を渡って四国に別れを告げ、18:47に岡山駅に到着。
夕食等で時間をつぶして22:34発の「サンライズ瀬戸・出雲」に乗車し、翌朝東京駅に到着して足掛け7日間の四国脳内乗り鉄旅は終了となります。

以前も記事にしましたが、22年前の四国への鉄道旅で当時未開業のごめん・なはり線以外の四国の鉄軌道全線を踏破して以来、高松周辺を除いて四国の鉄道に乗る機会にはなかなか恵まれていません。
現状ではなかなか四国へ、という状況ではないのが残念ですが、大手を振って鉄道旅が楽しめるようになった暁には、ぜひ実行してみたいプランになったと我ながら思います。
そういう日々が早く戻ってくることを心から願いたいと思います。
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【妄想シリーズ】四国の鉄軌道 脳内乗りつぶし旅 4日目 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
四国島内の鉄軌道全線の脳内乗りつぶし旅、その4です。
今回は4日目編です。

4日目は、高知駅8:30発の土讃線・土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線直通快速奈半利行でスタート。
途中の後免駅まではJR土讃線を走り、そこからはリアルな世界でも未乗車のごめん・なはり線の踏破に向かいます。
終点の奈半利駅には9:41に到着。
ここは鉄道だけで見れば行き止まりの駅ですが、地元の高知東部交通のバスなら隣の徳島県の阿佐海岸鉄道甲浦駅へ抜けることができます。
ただこの間を直通するバスはどうやらないようで、途中の「世界ジオパークセンター」バス停での乗り継ぎが必要になります。
奈半利駅9:53発の世界ジオパークセンター行のバスに乗車、室戸岬の景色を楽しみながら10:55に乗り継ぎ地の世界ジオパークセンターバス停に到着します。
ここで乗り継ぐ甲浦方面へのバスは1時間ちょっと後の12:10の発車となるので、この間にバス停名の由来となっている「室戸世界ジオパークセンター」に立ち寄ります。
ここは、ユネスコから世界ジオパークに認定されている室戸岬について、ジオパークの楽しみ方を知り、実際のフィールドを巡りながら地元の人たちの話を聞き、人と大地の共生に
ついて考えるきっかけづくりをする拠点だそうです。
1時間ほどの滞在ではどのくらいの展示の見学や体験ができるのか不明ですが、普段は鉄道旅に純粋な観光の要素を盛り込むことが少ないので、このような機会もたまには必要かもしれません。
世界ジオパークセンターバス停を12:10に出た甲浦駅方面(行先は甲浦岸壁バス停)への高知東部交通のバスは、12:51に甲浦駅に到着。
ここからは13:33発の第三セクター阿佐海岸鉄道の海部行列車に乗車、わずか11分の海部駅で下車します。
室戸岬沿いのバスの旅を終えて鉄道旅に戻ったばかりですが、ここでまた再びバスに乗り換えます。これは2020年度中に実用化される線路と道路の両方を走行できる新たな交通機関DMV(デュアル・モード・ビークル)の関連工事のため、現在海部駅で接続するJR四国牟岐線の牟岐ー海部間はバス代行となっているためです。
海部駅を13:54に発車した代行バスは約20分で牟岐駅に到着、牟岐駅からは本格的に鉄道の乗り継ぎ旅に戻ります。
牟岐で乗り継ぐのは14:20発の徳島行き普通列車。
牟岐線には特急「むろと」もあるものの、朝の徳島行と夜の海部行の1往復しか走っていないため、この時間は普通列車利用となります。
徳島には16:10に到着。牟岐線をこの時点で全線踏破したところで、次は阿波池田までの徳島線の踏破に移ります。
徳島駅ですぐ接続する徳島線の列車は16:27の普通列車阿波池田行ですが、その後17:57発の特急「剣山9号に乗っても19:17の到着となり、高知方面への土讃線の接続列車は同じなので、「剣山」の発車まで徳島駅で小休止します。
「剣山9号」は夕暮れの中を走り、阿波池田には19:17に到着。
この徳島線には秋から新たなトロッコ列車が登場するので、運転開始後にこの列車を組み込んで妄想乗り継ぎプランを組むとすると大きな変化必要になるでしょうが、こちらもできるなら乗り継ぎプランに組み込んでみたい列車です。
また徳島駅ではこの列車のデビューを機に、しばらく途絶えていた駅弁の販売が復活する予定だというのも、駅弁好きにとっては見逃せない話題です。
19:17に到着した阿波池田駅では、19:35発の土讃線特急「南風21号」に乗り継ぎ、20:50に高知駅に到着したところで本日ののりてつは終了。前日と同じ高知市内に宿泊します。

次回、最終日変です。
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【妄想シリーズ】四国の鉄軌道 脳内乗りつぶし旅 3日目 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
四国島内の鉄軌道全線の脳内乗りつぶし旅、その3です。
今回は3日目編です。

3日目は松山6:44発の特急「宇和海3号」でスタート。
伊予大洲駅までは前日に通った内子経由のルートを通り、宇和島駅に8:13に到着して予讃線も踏破。
ここで乗り継ぐのは、宇和島と土讃線の窪川駅を結ぶ(路線戸籍上は北宇和島ー若井間)予土線。
宇和島での乗り継ぎ列車である9:33発の窪川行は、シーズン中の土休日などの特定日にはトロッコ列車「しまんトロッコ2号」として運転されます。
初日の朝四国入りするための足として利用する「サンライズ瀬戸」の琴平延長と、3日目の「しまんトロッコ」のそれぞれの運転日がうまくシンクロする日程はかなり限られますが、あくまでも妄想の世界の話なので、敢えてプランに組み込みました。
ちなみに、「しまんトロッコ2号」の設定がない日でも、同じダイヤで普通列車が運転されるので、乗り継ぎスケジュールには影響ありません。
四万十川沿いの景観をトロッコ車両から味わって終着の窪川駅に12:06に到着。
ここからは、第三セクター鉄道土佐くろしお鉄道中村・宿毛線に乗り継いで終点の宿毛駅へ向かいます。
窪川から乗車するのは、12:49発の特急「あしずり3号」(高知市発)。
この列車は中村線と宿毛線の境界である13:24着の中村駅止まりで、宿毛へはさらに6分接続の普通列車で向かいます。
宿毛駅には14時ちょうどに到着。30分少々で中村駅へ普通列車で折り返し、さらに中村15:10発の「あしずり12号」に終点の高知駅まで乗車します。
17時ちょうどに高知駅に到着後は、四国に存在するもう一つの路面電車である土佐電交通(旧 土佐電鉄)の高知駅前ー桟橋通五丁目間を乗車し、この日は高知市内で宿泊します。

次回は4日目編です。
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【妄想シリーズ】四国の鉄軌道 脳内乗りつぶし旅 2日目 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
四国島内の鉄軌道全線の脳内乗りつぶし旅、その2です。
今回は2日目編です。

松山に到着した翌日は、まず松山市内中心部に路線網を持つ伊予鉄道(伊予鉄)の路面電車(松山市内線)の乗り歩きからスタートします。
この後同じ伊予鉄の郊外線(鉄道線)の全線踏破もするので、伊予鉄の郊外線と松山市内線、それに同社のバスに乗り放題の「ALL IYOTETSU 1Day Pass」(他に「2Day」「3Day」「4Day」もあり)を購入します。
もちろん、大手町駅(もちろん松山市内の)での郊外線(高浜線)と路面電車とのダイヤモンドクロッシング(平面交差)は鉄道ファンとしては見逃せませんし、時間が合えばこれも松山市内線名物の「坊ちゃん列車」にも乗車したいところです。
昼頃までに松山市内線全線の踏破を終え、午後は郊外線の踏破に移ります。
伊予鉄の郊外線3路線(高浜線・横河原線・郡中線)はいずれも松山市内中心部の松山市駅がターミナルになっているので、郊外線乗りつぶしもこの駅からスタート。
高浜線と横河原線は松山市駅を跨いで直通運転しているのでどちらから先に踏破しても良いのですが、一応プラン上ではまず横河原線から踏破するという設定としました。
松山市13:01発の横河原行でスタートし、終点の横河原駅まで乗車してまず横河原線を踏破、すぐに折り返しの高浜行でもと来た道を戻り、松山市駅からは乗り換えずにそのまま高浜線へ。
横河原から高浜までは1時間弱で、個人的には急行か準急があればより便利になりそうな気もしますが、これはよそ者の意見でしょうかね。
高浜線の終点高浜駅まで乗車して高浜線も踏破完了。
またまた折り返し電車で松山市駅まで戻り、最後の郡中線踏破へ向かいます。
郡中線の終点郡中港駅には15:39に到着し、これで琴電に続いて伊予鉄も郊外線・松山市内線全線の踏破が達成となります。

この日の宿泊地は前日と同じ松山市内ですが、この時間ではこのまま松山市駅まで戻っても時間が早すぎるので、この日はもう少し乗り鉄を続けます。
伊予鉄の郡中港駅は、駅名こそ違うもののJR伊予市駅まで歩いて数分のところにあり、この乗り鉄旅にはもってこいの駅です。
ここから乗車するのは、伊予灘沿いを走るJR予讃線の旧線。
同線の伊予市駅と伊予大洲駅の間は、もとからあった海沿いのルートを走る旧線と、国鉄時代末期に開通した「内子線」経由のルートの2つがあり、両線を使って伊予大洲まで往復します。
伊予市16:12発の「旧線」経由の普通列車八幡浜行に乗車し、16:37に到着する下灘駅で途中下車。
ここはホームが海のすぐそばにある絶景の駅として有名で、せっかく愛媛で乗り鉄をするならここは外せないでしょう。
ちょうど夕暮れ時なので、沈む夕日を眺めながら海岸の駅で過ごすという素晴らしい経験ができるでしょう。
約1時間半の下灘滞在を終え、18:04に発車する次の八幡浜行に乗車。
18:48に到着した伊予大洲駅では、早くも4分後に発車する特急「宇和海26号」で松山へ戻ります。
「宇和海」は内子駅を通る支線経由で、これで伊予シー伊予大洲間の2つのルートをいずれも踏破したことになります。
「宇和海26号」は終点の松山駅に19:28に到着。この日の行程はここで終了となります。

次回は3日目編です。
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【妄想シリーズ】四国の鉄軌道 脳内乗りつぶし旅 0・1日目 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
先日、北海道の鉄道・軌道の全線を乗りつぶす脳内乗り鉄旅のプランを書かせていただきましたが、相変わらずの暇に乗じて今度は四国の鉄道・軌道全線(ケーブルカー・ロープウェイは除く)の脳内乗りつぶし旅のプランを作ってみました。
北海道編では今回の何とかキャンペーンに合わせて発売されたJR北海道の乗り放題きっぷや通年発売されている北海道フリーきっぷを使うことを前提にした旅という設定でしたが、四国ではJR四国の各種フリーきっぷではカバーできない私鉄や第三セクター路線までカバーしようとすると、多くのフリーきっぷの有効期間となっている3日間では日数が足りなくなるため(今回組んでみたプランでは、東京との行き帰りの車中泊を除くと四国島内では4泊5日となります)、一部の私鉄でフリーきっぷを使う以外は特定のフリーきっぷにこだわらずに旅する設定としました。
それでは、今回から私の組んだ妄想旅のプランをご紹介していきます。

今回は東京出発から四国での1日目編です。

四国脳内乗り鉄旅のスタートは、東京22:00発の寝台特急「サンライズ瀬戸」。
この「サンライズ瀬戸」は通常は東京ー高松間の運転ですが、多客期の週末など特定日には高松まで通常通り運転の後スイッチバックして高松ー琴平間を延長運転されており、せっかくなのでこのプランでも「サンライズ」を琴平まで利用するという設定にしています。
「サンライズ」に乗車中に四国に上陸し、「サンライズ」の定期列車としての終着駅高松に7:26到着。
琴平延長時はここで8:02の発車まで長時間停車するため、この間にホームの「連絡船うどん」で朝からうどんを賞味します。
高松を発車して坂出(通過)までは先ほど通ったばかりのルートを逆戻りし、土讃線に入って琴平駅に8:38に到着します。
(「サンライズ」の琴平延長がない日でも、高松7:55発の琴平行き普通列車に乗ることで、琴平から先は基本のコースに復帰可能)

JR琴平駅から琴電琴平駅へ移動し、ここから琴電3路線の乗りつぶしに入ります。
まずは琴電琴平駅から琴平線に乗車。クラウドふぁうんディングで実現した京急時代の姿のラッピング者に当たれば「鉄運」良好ですが・・・
琴平線起点の高松築港駅まで2駅を残して、琴電全線が集まる瓦町駅で下車。
10:13発の長尾線長尾行で長尾線踏破へ向かいます。
長尾駅には10:46に到着。この後はまだ踏破していない志度線を乗りつぶすべく志度線の終点琴電志度駅へ向かいます。
ただし長尾駅と琴電志度駅の間を結ぶ鉄道路線はなく、こうなればバスでショートカットしたいところですが、長尾駅に近い「大川バス本社前」停留所から琴電志度駅へ行くことのできる地元さぬき市のコミュニティーバスは本数が極めて少なく、しかもその貴重な便はこちらが長尾駅に到着する直前に出たばかり。
そこで、つかまらないリスクはあるものの、長尾駅に常駐する(?)タクシーで琴電志度まで向かいます。
琴電志度からは11:40発の電車で志度線の踏破に向かい、12:15に瓦町に着いたところで長尾線に続き志度線も踏破。
瓦町からは琴電の残る未踏破区間の琴平線瓦町ー高松築港間に乗車し、約3時間で琴電全線を踏破しました。

高松築港駅からJR高松駅へ徒歩で移動し、本日の宿泊地である松山へ向かいます。
松山駅までは高松からまっすぐ特急「いしづち」で直行しても、児島や宇多津・多度津で特急「しおかぜ」に乗り継ぐルートでも向かうことができますが、いずれのルートでも松山到着がかなり早すぎてしまうのが難点です。
そこでここは敢えて普通・快速列車で松山駅へ向かうことにし、高松13:13発の快速「サンポート南風リレー」に乗車します。
この列車の行先はまさに目的地の松山駅で、途中の観音寺と今治で列車番号を変更(観音寺から先は愛称なしの普通列車として運転)しながら松山を目指す、JR四国では比較的珍しい(?)ロングランの快速・普通列車です。
途中いくつかの駅で特急待避や長時間停車をしながら、高松から4時間39分かけて17:52に松山駅に到着。
この日の行程はこれにて終了となります。

次回は2日目編です。
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「クロックポジション」って? [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。
先日、たまたまあちこちの局をザッピングしながらテレビを見ていたら、「はじめてのおつかい」をやってました。
別にこの番組のファンというわけではないけれど、何となくそのまましばらくこれにチャンネルを合わせていました。
その時の内容は四つ子がみんなでおつかいに出るシーンだったんですが、4人を呼び分ける時に「6時の○○ちゃん」とか「9時の●●ちゃん」などと表現していたのです。
どうやらこれは、この4つ子がまだお母さんのお腹にいた時に、病院での検診の際に撮影したエコーの画像に映っていた4人それぞれの、画像上での位置を時計の針になぞらえて表現したもののようでした。
私はこの表現の仕方に、「へぇ~、こういう時にもクロックポジションって使うんだぁ」と新鮮な驚きを感じました。

この「クロックポジション」というのは、自分や話相手の目の前にある物の位置を、アナログ式時計の短針になぞらえて表現するもので、例えば自分や相手から見て正面手前側にあるものは「6時の方向」と表現したり、右斜め前方向にあるものは「1時(2時)の方向」(斜め方向の場合は「○時」の表現のしかたはやや感覚的なものもありますが)などと表現します。
主に私のような目の見えない・見えにくい人に物の位置や進む方向を伝えたりするときに使われますが、先ほどの例のようにそれ以外の場面でも使われることがあるのかもしれません。
私自身は、まだ目が見えていた頃はクロックポジションなるものの存在自体ほぼ知りませんでしたが、見えなくなってから今後の生活や仕事に向けた自立訓練を受けた時に、そのかなり初期の段階で教わったのがこのクロックポジションでした。
確かにこのような表現方法を使って物の位置などを伝えてもらえると、どこに何があるのか、どの方向に向かって歩けばよいかなどがイメージしやすく、それによって見えなく(見えずらく)なってもスムーズにできることが多くなるのを実感したものです。

そんな、クロックポジションに関する記事が、1か月ほど前のネットニュースに出ていました。
詳しくは下記のリンクからどうぞ。

4カ月ぶりにサイゼリヤに行ったら「ピザは12時に」...全盲の女性への“神対応”に称賛の声 その理由とは(まいどなニュース)
https://maidonanews.jp/article/13503052

私自身は、サイゼリヤには2~3回しか行ったことがなく、しかもそれはクロックポジション自体知らなかった見えていた頃なので、サイゼリヤでこのような取り組みがされていたことも知りませんでした。
でも、確かに記事の中にもあるような方法でテーブルの上の料理や飲み物の位置を知らせてもらえると、食べたい(飲みたい)ものがどこにあるのか理解しやすいし、こぼすと大変なことになる汁物やうっかり触れるとやけどするような熱いものなどにも注意を払いやすくなってかなり便利だと感じました。

クロックポジションはまだまだ世間一般の知名度は低いようですが、目の見えない(見えずらい)人に対するサポートの方法の一つとして、もっと多くの人が知っていてもらえるとありがたいと思いますし、使い方によってはその他の場面でも便利に使えるということがあるのかもしれません。
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